「自宅でボイストレーニングをしたいが何をすれば良いかわからない」
とお困りのあなた。
ボイストレーニングは、歌手はもちろん、声優や俳優など声を発するお仕事をする上でとても重要な練習です。
しかし、正しいボイストレーニング方法を知らないと、かえって喉を痛めたしまったり、意味のないものになってしまいます。
今回は、自宅でも簡単にできるボイストレーニング方法をご紹介します。
自宅でボイストレーニングする前に、注意する3つの事!
自宅でのボイストレーニングは道具を使わずに誰でも簡単に出来る練習ですが、
常に練習をチェックしてくれる先生もいないので、間違った方法で練習をするとかえって喉を痛めたり、周りの人に迷惑をかけてしまいます。
次の3つの事に注意しながら練習を始めましょう。
1.防音設備が整っている場所であるか確認
まずは練習する場所の防音設備が整っているか確認しましょう。
ボイストレーニング は大きな声を発声する練習もあるので、防音されていないと近隣の方に迷惑をかけてしまいます。
ご近所トラブルの原因にもなりかねないので、しっかりと確認をして、音漏れをしてしまう場合はカラオケなどを利用しましょう。
2.喉が痛くなるまで練習しない
カラオケなどで長時間歌うと、ガラガラ声になったり、痛くなった経験はないですか?
それは喉の力だけに頼ってしまっているからです。
常に喉に頼ってしまうと、結果的に喉を痛めてしまったり、声の声域や声量を狭めてしまう原因になります。
正しい発声はお腹から声を出す事ですので、喉に頼ってしまう練習は要注意です。
3.ウォーミングアップをしてから行う
ウォーミングアップなしにいきなり高音や大きな声を出すのは、喉を痛める原因になります。
朝は声が出しずらいですよね?
それは喉の声帯や筋肉が十分に温まっていないためです。
しっかり喉を温めてから、徐々に音程を上げたり、声を大きくしていきましょう。
自宅でも出来るボイストレーニング 方法
やってはいけない事を理解した後は、いよいよ実際に練習をしていきましょう。
まずはウォーミングアップから行い、それからボイストレーニングにうつります。
ウォーミングアップ方法
実践的な練習をする前にウォーミングアップをして体を温める事で、呼吸が深くなり、より声が出るようになります。
1.股関節のストレッチ
股関節を柔らかくする事で体の重心が安定して、声が出やすくなります。
足は大きく開きつま先は外側に向け、膝の高さまで腰を落として股関節周りの筋肉をほぐしてあげましょう。
(出典:「座ったきり」は腰痛の元凶!「股関節ストレッチ」ですっきりほぐす)
2.顔のストレッチ
表情筋や舌根をしっかりほぐすことで、滑舌をよくしたり、色々な音程の声を発声することができます。
鏡の前で自分の顔のどの筋肉を使っているかチェックしながらほぐしてあげましょう。
(出典:ワークショップ 毎日のスキマ時間でできる♪顔ヨガレッスン)
3.姿勢・呼吸法を整える
まずは姿勢を整えましょう。
正しい姿勢は、この後に紹介する腹式呼吸の基本になります。
正しい姿勢を身に着けることで、声量が安定したり音程が取りやすくなります。
正しい姿勢は、頭のてっぺんから天井へ1本の糸で吊られているイメージで、
耳の穴→肩の中央→くるぶし
を点で結んだ時に1直線になっている状態です。
鏡で確認しながら、壁を背中側に向けて直線を意識すると分かりやすいですよ。
(出典:肩こりの予防|くすりと健康の情報局)
正しい姿勢になった後は、呼吸を整えましょう。
日常生活では、多くの人が胸で息をする「胸式呼吸」をしています。
運動や勢いよく走った後、「ハアハア」と肩を上下させながら息をした事ありますよね?
それが「胸式呼吸」です。
ボイストレーニング は「腹式呼吸」が基本なので、ウォーミングアップで呼吸法を変えていきましょう。
腹式呼吸方法は、息を吸うときに胸ではなくお腹を使うイメージです。
手をお腹に当てて呼吸をして、お腹が動いていればOKです。
最初は意識をして腹式呼吸をしますが、慣れてくると無意識に出来るようになりますよ。
ボイストレーニング方法
しっかり体がほぐれたら、いよいよボイストレーニングにうつりましょう。
自宅で簡単にできるボイストレーニング は
・ロングブレス
・表情筋練習
・滑舌・発音練習
・リップロール
・タングトリル
の5つです。
1つずつ詳しくみていきましょう。
ロングブレス
ロングブレスとは、息を長く強く吐く練習です。
思い切り吸って、決めた時間までに息を吐ききるを繰り返す事で、声の安定感が出て、声の強弱のコントロールができるようになります。
唇は開いて上下の歯を噛み合わせながら、「スー」っと息を吐き出しましょう。
腹式呼吸を意識しながら30秒、40秒と吐く時間を伸ばしていき、60秒のロングブレスを目標に練習を行いましょう。
(出典:ロングブレスをGETしよう(声楽式ボイストレーニング)初心者向け)
表情筋練習
母音である「あ・い・う・え・お」の口の形を繰り返し作りましょう。
表情筋練習を行う事で、声の響きや、声量が上がります。
しっかりと口の形を作ることが重要なので、声は出さなくても良いです。
滑舌・発音練習
滑舌や発音が悪くなる理由の一つが、口の中の筋肉が十分に動いていないことが挙げられます。
早口言葉を繰り返し声に出して発声して、口の中の筋肉を鍛えましょう。
(出典:『親子でおすすめ!早口言葉』言葉遊びで言語能力UP!&小顔効果)
リップロール
リップロールとは、口を閉じた状態で息を吐いて唇を震わせる練習です。
これを行う事で唇がリラックスできて、正しい音程が取れたり、喉が開いて声が出しやすくなります。
軽く口を閉じて、唇を尖らせながら息を吐き出し、唇を「プルルルル」と震わせてみましょう。
最初は息だけで良いですが、慣れてきたら低い音や高い音をつけながら練習しましょう。
(出典:リップロール初心者から上級者までいろいろなやり方を紹介します!いくちゃんねるボイトレ)
タングトリル
タングトリルとは、舌を巻きながら音を出す「巻き舌」の練習です。
タングトリルができると、滑舌が良くなる・正しい音程が取れる・綺麗な裏声が使えるようになります。
舌を上顎につけ、舌の力を抜きながら「ドゥルルルル」と発声してみましょう。
口の中の空間を広くするイメージで行うとタングトリルをしやすいと思います。
(出典:巻き舌(タングトリル)の仕方 やり方の練習方法をご紹介!上手く歌うためのコツとテクニック いくちゃんねる)
自宅でボイストレーニング をする時に便利なグッズ
自宅で出来るボイストレーニング の方法を知ってもらったところで、
ボイストレーニングをより便利に、効率的に出来る便利なグッズをご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
これで安心!防音グッズ
「防音設備が無くても家でボイストレーニングしたい」
「毎回カラオケに通うのはちょっと…」
という方は、壁や床などに貼るだけで防音できる断音シートや防音テープを使ってみてください。
断音シートはホームセンターやネット通販などで購入できます。
両面テープや接着剤などを使って壁や床に貼るだけで防音をしてくれます。
(出典:【楽天市場】防音シート 遮音シート サンダムCZ-121m単位切売り)
また、防音テープは通販以外にも100均でも購入できます。
こちらは窓の隙間に貼る事で、音を外に漏らさないようにしてくれます。
(出典:実際に効果を測った私が教える!5分でわかるオススメ防音隙間テープ)
「家族と一緒に住んでいて練習をすると迷惑をかけそう」
という方には、防音マイクもおすすめです。
お医者さんの聴診器のように、マイク側の音を漏らさずにイヤホンで聴くことができるので、誰にも聴かれずに自分の声を随時チェックしながら練習ができますよ。
こちらはネット通販以外にもバラエティショップのLOFTでも購入できますよ。
(出典:ストレス発散グッズ ウタエット 歌上達 女性 手軽 防音マイク Yahoo!ショッピング)
誰にでも簡単に出来る!おすすめボイストレーニンググッズ
さらに、ボイストレーニングをより効率的に出来るグッズも色々あるんです。
「滑舌を良くしたい!」
という方におすすめなのが「Be-Vo」というボイトレグッズです。
Be-Voは咥えて声を出すだけで表情筋が鍛えられ滑舌がよくなります。
(出典:ボイストレーニング器具 自宅で簡単ボイトレグッズ au Wowma!(ワウマ))
「伸びのあるハリ声になりたい!」
「喉を鍛えたい」
という方には「プロイデア ウタエット ウルトラボイス」がおすすめです。
口に咥えるだけで喉の奥まで開き、喉への負担を軽減しながら声帯を鍛える事が出来ます。
鼻から息を吸い、「ウー」っと声を出す動作を1日3分を目安にやってみましょう。
(出典:PROIDEA プロイデア ウタエット ウルトラボイス|amazon)
まとめ
今回は自宅でも簡単にできるボイストレーニングの方法をご紹介しました。正しい方法の練習を行う事で、あなたの声の可能性の幅を自宅でも十分に広げられます。あくまで無理をしない程度に、家での練習を頑張ってください。あなたの活躍を応援しています!
【本記事のまとめ】
・ボイストレーニングは自宅でも簡単に行えるが、方法を間違えると喉を痛める原因になるので注意が必要
・ウォーミングアップを行なった上でボイストレーニングを行うと良い
・自宅で行えるボイストレーニング はロングブレス・表情筋練習・滑舌・発音練習・リップロール・タングトリルがある
・簡単に効率よくボイストレーニングが出来るグッズがあるので活用してみるのも良い