声優、ナレーター、合唱、吹奏楽などそれぞれ練習の一環として「発声練習」をしますよね。
でも実際のところ
「歌を歌う前には発声練習をすると良いって聞いたことがあるから…」
「練習として組み込まれているから…」
「声が出しやすくなるって聞いたことがあるから…」
など、ただなんとなくやっていませんか?
これを読めばただなんとなくの練習から脱却できます。
ぜひ一読して発声練習に役立ててください。
目次
発声練習は意味を理解してやるとより効果的!
練習の効果をしっかり理解して行うのと、理解せずにただなんとなく行うのとでは習得率が違ってきます。
せっかく同じ時間練習するのであれば効率よく有意義な練習をしたいですよね。
技術的な練習なら頭を使わずになんとなく体で覚えればいいのでは?と思った方いらっしゃるかと思います。
こちらについて少しご説明します。
同じ練習をしているのにうまくなる人、ならない人
みなさん一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
同じことを同じ時間やっているのになぜあの人はあんなできるんだ?!という経験です。
実はこの差は練習の効果を理解して行っているかの差です。
ちゃんと効果を頭で理解しながら練習する方が頭にも体にも刻み込まれ、質の高い練習と言えます。
そしてその質の高い練習を重ねることで、実力に差がつくのです。
せっかく練習をするなら効率が良く質の高い練習をしなきゃもったいないですよね。
発声練習がもたらす意味や効果について
では実際に発声練習をすることでどのようなメリット、意味、効果があるのかご紹介します。
1.声を響きやすくし、高い声を出せるようになる
喉を開くことで声を響きやすくし、高い声を出しやすくします。
これは吹奏楽でも同様です。喉を開きながら吹くことで音色を響かせることができます。
また喉の開きを調節することで様々な声質を出すことができます。
2.芯の通った声を出すことができる
1と同様に喉を開いた状態で発声をすると厚みのある、通ったを声を出すことがきます。
こちらも吹奏楽で言えば音圧を上げることになります。発声練習をすることによって喉の開きを体で覚えることができます。
3.表情筋や首回りをリラックスさせることができる
歌うときに使う筋肉、表情筋や首回りをリラックスさせる効果があります。発声前のストレッチと思ってください。
歌うときに無駄な力入ることを防ぐことがきます。
4.呼吸量をコントロールすることができる
一定の時間をかけて息を吐き続けることで、呼吸量をコントロールすることができるようになります。
この呼吸量をコントロールすることで、安定した音量、音程を出すことができます。
5.喉を傷めずに歌うことができる
発声練習をしないままいきなり歌うと「声がでない」なんてことありますよね。そこで無理して歌うと喉を傷めてしまします。
発声練習をし、喉の開く感覚を確認することで無理せず発声できます。
おすすめの発声練習3選
発声練習の効果を理解して頂いたところで、次は実際に練習をしてみて効果を実感してみましょう。
発声練習でよく行われている練習方法を3つご紹介します。
練習時間は一回5分程度でOKです。ただし毎日続けてください。
短期間で身に着けた技術はそれ相応にしかなりません。短い時間でも長く習慣のように続けることが大切です。
そしてただ練習するのでなく、「この練習をすることでこんな効果が得られるんだ」と念頭に置きつつ練習してみてください。
【あくびトレーニング】
①「あ~」と声をのばしながらあくびの真似をします。
*口は大きくあけすぎず本当のあくびをするくらいの開き具合にします。
②喉仏が下がり喉が開いている感覚を確認する。
③この感覚をつかみながら「あ~」と発声します。
慣れてきたら音階に合わせて発声してみましょう。どの音程でも喉を開きながら発声できるとなお良いです。
この練習が一番喉の開きをわかりやすく感じさせてくれる方法です。
喉の開く感覚がわからくなった時にはこの練習方法に立ち戻ってみてください。
【壁押し法】
引用:通る声を出す方法
①壁に向かって立ち、図のように手をお腹くらいの高さで壁に当てます。
②息を深く吸い、壁をぐっと押すタイミングで「あっ」「あっ」と発声します。
③壁を押さずに②と同じお腹の使い方で「あっ」の発声をする。
普通の状態で「あっ」と発声するのと、壁に圧をかけて「あっ」と発声するのではお腹の使い方が違いますね。
このお腹を使いながら発声することで芯のある声を出すことができます。
壁を使わずに圧を高めた状態で発声ができたらOKです。「おはようございます」などの短いセリフに変更し、圧が高まる感覚を体に定着させることでハッキリとした声を出すことができます。
【リップロール】
①唇を軽く閉じます。
②空気を吐き出し唇を「ブルルル」と振動させ、最後まで同じ強さで空気を吐き出します。
③慣れてきたら音程に合わせて振動させます。
口周りの筋肉や喉をリラックスさせることができます。
また一定の呼気を排出し続けることで呼吸量をコントロールする感覚を養います。これも音階に合わせてできるようになるとなお良いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
発声練習をすることで得られる効果は、どれも欠かせないものばかりです。
なんとなくやっていた練習も、効果を実感しながら行うことでより質の高い練習になります。
理想の声を目指すためにもぜひ継続して発声練習を行ってみてください。