つい先日、小泉進次郎さんとご結婚が発表された滝川クリステルさんや、「めざましテレビ」の看板アナウンサーを務めていた中野美奈子さんなど、実力派フリーアナウンサーが多数所属する芸能事務所、フォニックス。
表舞台で名前を聞く機会が少ないだけに、フォニックスについてあまり知らない、という方も多いのではないでしょうか。
そんな方々のために、今回の記事ではフォニックスの知られざるオーディション情報や倍率、その内容についてご紹介します。
それでは早速、見ていきましょう。
目次
フォニックスってどんな芸能事務所?
フォニックス株式会社は、2008年10月に設立された芸能事務所です。
関東の大手テレビ放送局フジテレビジョン、フジテレビ系列の共同テレビ、そしてフリーアナウンサーやキャスターのマネジメントを手掛ける芸能事務所セント・フォースが共同出資して誕生しました。
位置付けとしては共同テレビの系列会社にあたり、初代取締役は共同テレビ取締役の細川邦夫さんが兼任。本拠地は、共同テレビ本社のある東京都中央区築地に置いていますが、マネジメント事務所はセント・フォース本社のある東京都渋谷区恵比寿にあります。
滝川クリステルさん、中野美奈子さん、高島彩さんなど実力派アナウンサーが所属されており、比較的歴史が浅いながらもしっかりと存在感のある事務所であると言えます。
そもそもオーディションはやっているの?
今のところ、フォニックスが近々オーディションを開催するという情報は無いようです。
2008年の設立からまだ10年ちょっとと比較的新しい会社ですので、所属してくれるアナウンサーを増やすというよりは、既存のアナウンサーでしっかりとした土壌を整えていくことに注力しているのかもしれません。
ちなみに、共同出資した株式会社セント・フォースでは、常にフリーアナウンサー志望の方を募集しているようです。
(出典:セント・フォース)
アナウンサーのなり方としては、
1.特定のテレビ局で勤務するアナウンサー(いわゆる"局アナ")としてキャリアを磨いた後、フリーアナウンサーとして活躍する
2. 初めからフリーアナウンサーとして活躍する
この2つがあります。
アナウンサーといえば、テレビ局に勤める華やかな仕事として、女性を中心に大変人気のお仕事。毎年行われる新卒募集には何千、何万という応募が集まるそうですが、アナウンサーになれるのはほんの一握り。非常に狭き門となっています。
局アナになることでさえも難しいのに、初めからフリーアナウンサーを狙うなどハードルが高すぎるように思われますが、今日ではフリーアナウンサー志望の方への門戸も広がっているようです。
(出典:ORICON NEWS)
また、2012年に行われた「セント・フォース+デ☆ビュー アナウンサー発掘プロジェクト」では、現役慶大生であった野澤美仁さんが見事合格を勝ち取られました。
(出典:ORICON NEWS)
合格するためには幾つものハードルを乗り越える必要があるという点で見れば、どちらのやり方も相当の難易度であることに変わりはありませんが、志願者の選択肢が増えているというのは良いことですね。
日本テレビやフジテレビなど大手テレビ局はもちろん、フリーアナウンサー事務所としては最も有名なセント・フォース、タレント育成を手掛けるホリプロや、個性的なキャスター・レポーターが所属するライムライトなど、新人を募集している芸能事務所は多数存在します。
気になった方は、調べてみると良いかもしれません。
フォニックスのオーディション倍率
さて、アナウンサーになるのが非常に難しいことはわかりましたが、一体どれぐらいの倍率があるのでしょうか。
また、フォニックスは現在オーディションを行っていませんが、もし行われるとなったらどのぐらいの倍率が見込まれるのでしょうか。
応募総数や合格倍率は、公開していないテレビ局や事務所がほとんどですが、有名な局であればあるほど人気も相当なものになることは間違いありません。
毎年、新卒を対象に募集を募っているNHKや、フジテレビ・TBSなどの主力テレビ局、そしてセント・フォースの中にあり、現役大学生のみが所属できるとされるアナウンサー育成部署「セント・フォース・スプラウト」の倍率を例にとって、見ていきましょう。
NHKや主力テレビ局の合格倍率
日本唯一の公共放送であるNHKや、東京に本拠地を置く有名テレビ局の倍率は、一般的に1,000倍以上と言われています。
彼らが制作するコンテンツの視聴者は、日本の首都である東京都、そしてその周辺地域・首都圏に暮らす住民全てに当たりますので、影響力もかなりのもの。
「TBSのあのアナウンサーになりたい!」
「フジテレビのお天気お姉さんになりたい!」
などと、華やかな業界に憧れる方が多いのも当然ですね。
採用人数に関して言うと、NHKの方が全国に展開している分、採用人数を十数名などと多めにとるため、若干倍率は緩くなるようです。
東京の有名テレビ局ですと、何千、何万という応募に対し合格者はたったの1人か2人、年によっては合格者無し、ということもあるようですので、かなりの難関であることが伺えます。
ただし、NHKと主力テレビ局では、アナウンサーに求める人物像が若干異なるようですので、現在人気アナウンサーとして活躍されている方でも、NHKの書類審査に落ちてしまった、というエピソードも残っているようです。
どこも難関といえど、やはり局によってアナウンサーのカラーも異なってくるようですね。
セント・フォース・スプラウトのオーディション倍率
(出典:Emma-33のブログ)
女子アナウンサー志望の現役大学生のみが所属できる「セント・フォース・スプラウト」。
同部署では、アナウンサーになるための育成レッスンを受けることができ、局アナも多数輩出しています。
実際、2019年には、TBSヘ篠原梨菜さんト若林有子さん、テレビ東京へ田中瞳さん、森香澄さんが所属されました。
あの「セント・フォース」が育成を手がけているだけに、人気も相当なもの。
毎年の応募総数は数千通にもなるそうですが、選ばれるのは10名もいないそうです。
単純計算しても、合格率は100倍〜900倍ほどにも上ることが分かります。
そのようにして選ばれたカリスマ女子大生は、「ミス慶應」や「ミス青学」などを冠していて当たり前。まさに、選ばれしダイヤの原石そのものであると言えますね。
フォニックスのオーディション倍率
さて、これまでNHKや有名テレビ局、そしてセント・フォース・スプラウトの倍率を見てきました。
誰でもその名を聞いたことのある局ですと、一般に1,000倍以上。
アナウンサー志望の現役大学生が所属するセント・フォース・スプラウトでは、倍率は100〜900倍にも上ることがわかりました。
やはり、アナウンサーになることの難しさは、どこの曲でもさほど大差はないといえます。
フォニックスでオーディションが開催された場合も同様に、1,000倍近い倍率が見込まれると言っても過言ではないでしょう。
フォニックスのオーディション応募方法
まだ情報は公開されていませんが、フォニックスでオーディションが行われることになった場合、どのように応募すれば良いのでしょうか。
セント・フォースを例にとってみましょう。
自分で応募する「自薦」と、他者が推薦し応募する「他薦」の2つの方法があり、公式サイトのWeb応募フォームまたは郵送にて、下記項目を記入します。
ちなみに、年齢制限は18〜27歳の女性が対象、となっているようです。
<自薦の場合>
・氏名
・電話番号
・メールアドレス
・生年月日
・身長
・SNSアカウント(ブログ、Instagram、twitterなど)
・学歴
・職歴
・趣味・特技
・自己PR
・写真・動画ファイル
<他薦の場合>
・氏名(推薦者)
・電話番号(推薦者)
・メールアドレス(推薦者)
・選考対象者との関係
・氏名(選考対象者)
・生年月日もしくは年齢(選考対象者)
・SNSアカウント(ブログ、Instagram、twitterなど)
・PRポイント
・写真・動画ファイル
内容を見ていただくと分かるかと思いますが、いわゆる「エントリーシート」とほぼ同等の内容になっていますね。
違う点といえば、写真や動画ファイルのアップロードがある点ぐらいでしょうか。
ここで大きく見られるのは
・自己PR
・写真・動画ファイル
この2つです。
毎回、膨大な数の応募書類が届くテレビ局や事務所にとって、それぞれの内容を細かく見ている暇などもちろんありません。
ですので、パッと人目をひくような写真や動画が好まれるのです。
もちろん、アナウンサーはテレビ局や事務所の「顔」になりますので、容姿は整っていて当たり前。
力の入った作り笑顔ではなく、あくまで自然体の写真が良いでしょう。
また、ただ外見が良ければいい、というわけでもありません。
アナウンサーは、様々なニュースや報道を視聴者に届ける仕事であり、時にはセンシティブな話題も含まれます。
ですので、
「なぜアナウンサーになりたいのか?」
「なぜこのテレビ局(または事務所)が良いのか?」
「どんな趣味や特技が生かせると思うか?」
といった、自己PRや志望動機にあたる部分は、最も力を入れてしっかりと記入しましょう。
フォニックスのオーディション内容
では、もしフォニックスでオーディションが近々開かれることになったとしたら、どのような内容になるのでしょうか。
アナウンサー採用試験における、エントリーシート(書類選考)後の一般的手順を見ていきましょう。
1次面接
応募書類が審査を通ったら、まずは面接となります。
といっても、面接は2次面接、最終面接と数段階あるので、アナウンサーになるにはそれら全てに合格しなければなりません。
提出したエントリーシートの書類に沿って質問がなされるので、それに答えていくような形になります。
この面接で見られているのは、「最低限、アナウンサーとしての土壌が整っているか」。
立ち方や姿勢、滑舌や容姿など、アナウンサーとして活躍するための基本的な条件を満たしているかが見られます。
この段階で、深い突っ込んだ質問をされることはあまりないですが、エントリーシートから想定される質問とその答えぐらいは用意しておくと、良いかもしれませんね。
カメラテストや原稿読み
アナウンサー独特の審査内容であるのが、こちらのカメラテストになります。
アナウンサーたるもの、
・カメラの前で堂々と原稿を読む
・視聴者にわかりやすく、滑舌よく伝える
これらが仕事ですから、カメラの前で美しい所作ができるかどうか、というのが見られます。
また、場合によっては「研修」という形で、質問力やインタビュー力を問うための審査が行われることもあるようです。
カメラワークや原稿の読み方は、専門的なスキルが必要になってきますし、一種の慣れが必要な項目でもあります。
この審査を突破するためには、やはりアナウンサーの養成学校や専門学校でスキルを磨くことが近道であるかもしれませんね。
2次面接
エントリーシート、1次面接、カメラワークや原稿読みを突破したら、今度は個人面接になります。
1次面接は集団面接のところも多いようですが、2次面接は個人となり、「あなた」という人物についてじっくり深掘りされます。
「なぜアナウンサーになりたいのか」
「アナウンサーになってどうしたいのか」
「なぜこのテレビ局(事務所)を志望するのか」
「将来のキャリアプランはあるのか」
「どんなトピックに興味があるのか、それはなぜか」
おそらく面接官に聞かれるのは、このような項目になるでしょう。
この面接の目的は、応募者と企業のすり合わせ。適性を見られます。
応募者がいくら優秀で容姿端麗でも、企業とのマッチングがうまくいかなければ、活躍する望みは薄くなってしまいますし、逆もまた然りです。
自己分析はもちろん、予想される質問、そしてその答えを全て用意し、準備万端にして臨みましょう。
最終面接
全ての審査を突破できたら、次はいよいよ最終面接です。
局内でトップレベルの実力を誇る役員方が面接官となり、応募者の入社意思、価値観を確認。
「本当にこの応募者を採って良いのか?」を判断するための、最終調整となります。
ここまで来ればあともう一息ですが、油断せず、しっかりと準備して臨みましょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
フォニックスのオーディション情報、応募方法や内容についてご紹介しました。
<本記事のまとめ>
・フォニックスは、共同テレビ系列会社
・フォニックスのオーディション開催は未定
・ただし、同じくフリーアナウンサーのマネジメントを手がけるセント・フォースでは、新人募集がされている
・フォニックスでオーディションが開催されるとしたら、倍率は1,000倍近く上ることが予想される
・オーディションへの応募は、おそらくインターネットのWebフォーム、または郵送でエントリシートを提出
・審査内容は書類審査に始まり、1次・2次面接、カメラテストや原稿読み、最終面接と多岐にわたる
オーディションが開催された時のためにも、日頃から情報を確認するようにしましょう。