中高年世代はもちろん、今の若い人達にも知名度が高いであろう「加藤茶」さんや「志村けん」さんがメンバーだったコントグループ「ザ・ドリフターズ」やデビュー時は当時首相だった「小泉純一郎」氏の息子であることが話題になった俳優「小泉孝太郎」さんが所属している芸能事務所が「イザワオフィス」です。
彼らのコントや演技などに惹かれて、「自分も同じ事務所に入りたい!」と思う人もいるかもしれません。
ですが全国的に知られている有名芸能人が所属している反面、事務所そのものの情報は少ないと言えます。
「どうすれば所属出来るの?」
「オーディションはやっているの?」
と疑問に思われている人たちも多いことでしょう。
そこで、今回の記事では「イザワオフィス」に所属するために知っておくべき、事務所についての情報、所属するまでの道のりとしてのオーディション内容、応募方法、倍率などを考察を交えて紹介していきます。
ぜひ参考にして下さい。
目次
「イザワオフィス」ってどんな事務所なの?
引用:ファミリー劇場
元々は大手芸能事務所「渡辺プロダクション」の社員で当時「ザ・ドリフターズ」のマネージャーをしていた「井澤健」氏が1979年に設立した芸能事務所です。
設立された理由は当時大人気だった「ザ・ドリフターズ」が、同じ事務所の人気グループと競合してしまうことを都合が悪いと「渡辺プロダクション」は判断し、「のれん分け」の意味で独立した、という経緯です。
そういった経緯から今でも「渡辺プロダクション」のグループ会社の一員という立場です。
また、フジテレビ系列で放送される「ドリフ大爆笑」や「志村けんのバカ殿様」などバラエティ番組を制作するテレビ番組制作会社でもあり、特に「フジテレビ」とは強い繋がりがあります。
オーディションは行われていない!?
実は「イザワオフィス」では所属オーディションは行われていません。
設立時に所属していた、
- ザ・ドリフターズ(いかりや長介、加藤茶、志村けん、仲本工事、高木ブー)
- いしだあゆみ
などを含めても現在(※2019年時点)では所属タレントの総数14人と少数の事務所です。また、1979年に設立されていながら、これまでの旧所属者の数も10人にも満たないことから、人の出入りは極めて少ない事務所だと言えます。
そして、旧所属者には「元スポーツ選手」や「他のプロダクションからの移籍」や「他の公開オーディションの受賞者」などのすでに一定の実績がある人が多いことから、過去にはオーディションも行われていたかもしれませんが、主に「他の事務所からの移籍、紹介」や「スカウト」などで所属者を集めていた可能性が高いです。
若手の人たちは「スカウト」や「移籍」で所属?
公式HPを見る限り、設立時のメンバーである「ザ・ドリフターズ」を筆頭に現在では高齢な方々が多いですが、中には「小泉孝太郎」さんなど比較的若い人たちも数人所属しています。
その人たちは一体どうやって「イザワオフィス」に所属したのか気になる人も多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは10~20代の若手3名がどのような経緯で所属していったかを、分かる範囲の情報に考察を含めて紹介させて頂きます。
松本岳(2013年に所属)
松本屋1部来ていただきありがとうございます。販売会めっちゃウロウロしてた。 pic.twitter.com/OCNLcssQgN
— 松本岳 (@matsumotogaku) May 18, 2019
プロフィール
生年月日‥1993年4月8日
身長‥173㎝
血液型‥O型
出身地‥富山県
趣味、特技‥サッカー、映画鑑賞、爬虫類
主な出演作品は、
- 名もなき毒(2013年)
- 手裏剣戦隊ニンニンジャー(2015~2016年)
- キャリア〜掟破りの警察署長〜(2016年)
- 御茶ノ水ロック(2018年)
- 特命刑事 カクホの女 (2018年)
など、これは一部ではありますが様々なドラマや映画などにも出演して活躍しています。
「松本岳」さんは、大学進学後はモデル活動をしていたらしく2013年1月のオリコンWebサイト「ストリートスナップ オシャレ男子」に登場しています。
その後の詳しい経緯は情報がないので分かりませんが、同年6月には「イザワオフィス」に所属することになりました。おそらくですが、モデル活動をしていたところを事務所の目に留まってスカウトされたのではないかと推測します。
土井悠(2016年に所属)
https://twitter.com/msy_yu/status/1179764959233753094
プロフィール
生年月日‥1997年11月26日
身長‥160㎝
血液型‥A型
出身地‥京都府
趣味、特技‥日本舞踊、クラシックバレエ、フルート
主な出演作品は、
- 舞台「GO,JET!GO!GO!」(2016年)
- 舞台「海ゆかば」(2016年)
- 舞台「オサエロ」(2016年)
- 舞台「僕らのピンクスパイダー」(2017年)
- 花のち晴れ~花男Next Season~ ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~(2018年)
- ミリオンジョー(2019年)
- 志村けんのバカ殿様(2019年)
となります。
活動はどちらかというと舞台が中心となっているようです。これは、趣味、特技が「日本舞踊」や「クラシックバレエ」であることが関係しているかもしれません。
「土井悠」さんは2016年に芸能界デビューとされていることから、元々芸能活動を行っていた人ではなく、他の芸能事務所からの移籍ではないことになります。
そして、「イザワオフィス」ではオーディションが行われていないことから、詳細は分かりませんが日本舞踊やクラシックバレエをしている「土井悠」さんが「イザワオフィス」の目に留まってスカウトされた、とも考えられます。
赤崎月香(2016年に所属)
https://twitter.com/tsukika_akasaki/status/1179003727321001984
プロフィール
生年月日‥2001年9月19日
身長‥163㎝
血液型‥O型
出身地‥山口県
趣味、特技‥マラソン、茶道、バドミントン
主な出演作品は、
- 24時間テレビスペシャルドラマ 盲目のヨシノリ先生〜光を失って心が見えた〜(2016年)
- 有田ジェネレーション (2017年)
- 志村でナイト(2018年)
- ワイドナショー (2018年)
- 月曜名作劇場 「魔性の群像5」(2019年)
などがあります。
「赤崎月香」さんは、2013年の「第2回JUNON produce Girls CONTEST」をきっかけに芸能事務所「アート・エージェンシー」に所属し、子役として芸能界デビューしています。
2014年にはNHK番組「Let's 天才てれびくん」に出演していた実績があります。その後、2016年4月に「アート・エージェンシー」から「イザワオフィス」に所属となりました。
こちらは他の2人と比べると分かりやすく、「他の芸能事務所」から「イザワオフィス」への移籍であるといっていいでしょう。
「関連プロダクション」から移籍して所属する!
これまで紹介してきた通り、「イザワオフィス」に所属することは移籍やスカウトなどが主な方法でしょう。ただ、これらの方法は「過去の実績」や「運」が必要になってしまいますので、これから芸能人になろうとしている一般の人たちにとっては、どうすればいいか分からないものになってしまいます。
ですが、どうしても「イザワオフィスに所属したい!」という人にも出来ることはあります。
それは「渡辺プロダクション」の関連グループ内の芸能事務所にまず所属して、そこから移籍することです。ここで重要なことは同じ関連グループ内だという点です。
なぜなら、基本的に芸能界では所属タレントが別の事務所に移籍することはNGな行為であり、円満な形で移籍できなければ元所属事務所の力で「干される」ということも珍しくないからです。(※「赤崎月香」さんのように元々子役で活躍していた人が、大人になることで別の芸能事務所に移籍するという例はあります。)
なので、同じグループ内から移籍するのであれば円満な形での移籍となるので、「イザワオフィス」に所属することを目指すのであれば、最も現実的な方法となります。
現在、関連グループ内でオーディションが行われているのは、
関連プロダクション
- ワタナベエンターテインメント
- トップコート
の2つとなります。
なので、ここからは「ワタナベエンターテインメント」と「トップコート」について説明させて頂きます。
ワタナベエンターテインメント
引用:exciteニュース
お笑い芸人は「ネプチューン」、「アンガールズ」、「イモトアヤコ」など現在バラエティには欠かせない人材が所属していて、お笑い芸人だけでなく俳優、女優やミュージシャンなど様々なジャンルの著名芸能人が所属している芸能事務所が「ワタナベエンターテインメント」です。
養成所の運営も行っており新人育成に力を入れていて、養成所から事務所に所属して活躍している芸能人も多数存在します。
2000年に「渡辺プロダクション」の芸能プロダクション部門を分社化して設立された芸能事務所であり、代表取締役社長である「渡辺ミキ」氏は「渡辺プロダクション」の創設者である渡辺晋・美佐夫妻の長女で、「渡辺プロダクション」の代表取締役会長も兼任しています。
このことから、グループ内でも非常に力がある芸能事務所となっています。なお、後述する「トップコート」の代表取締役「渡辺万由美」氏は妹にあたります。
トップコート
「木村佳乃」、「中村倫也」、「佐々木希」、「松坂桃李」、「菅田将暉」などの多くの「華」と「実力」がある俳優、女優が揃っている芸能事務所が「トップコート」です。
元々は、木村佳乃を女優として売り出す目的で設立した事務所だと言われていますが、現在では一時のブームで消えることのない「清潔感」、「品性」、「個性」を持った「本物のアーティスト」を提供することをモットーに掲げる少数精鋭の芸能事務所となっています。
こちらの代表取締役「渡辺万由美」氏は、「渡辺プロダクション」の創設者である渡辺晋・美佐夫妻の次女であり、2012年には、「渡辺プロダクション」の代表取締役社長も兼任しています。
先述した「ワタナベエンターテインメント」と同様にこちらも創業者一族であることから業界での影響力は大きいです。
上昇志向がある人は「イザワオフィス」を目指すべき!
「イザワオフィス」の井澤社長は芸能界の最大手である「バーニングプロダクション」とも深い繋がりがあり、芸能界ではとても大きな力を持っています。
芸能界で成り上がるには本人の実力はもちろん、事務所のバックアップは大変重要です。決して個人の力だけで成功できる世界ではありません。
「若手の人たちは「スカウト」や「移籍」で所属?」の項目でも紹介した、3名の若手所属者の出演作品を見て頂いても分かると思いますが、キャリアや年齢が若くても数多くの番組や舞台に出演しています。
これは本人たちの努力や実力はもちろんですが、各方面に事務所がアピールして実現した結果とも考えられます。
皆さんがよく知る芸能人は大半が大手事務所の所属です。力を持つ事務所が各メディアへのアピールをすることで始めてチャンスを掴むことができ、世間に知られるようになるのが現実です。
なので、単に「○○さんに憧れて~」のような人達よりも「何が何でも芸能界でのし上がってやる!」という強い上昇志向を持った人に向いている事務所だと言えるでしょう。
まとめ
ここまで読んで頂いていかがだったでしょうか。おさらいしますと、
「イザワオフィス」に直接所属するオーディションを受けたくても、
- 現在オーディションは行っていない
所属するには、
- 関連プロダクションから移籍することが現実的
オーディションが行われている関連プロダクションは、
- 「ワタナベエンターテインメント」
- 「トップコート」
芸能界でも力を持っている事務所なので、
- よりチャンスを掴みたいと思っている上昇志向がある人に向いている
となります。
現状では「イザワオフィス」に所属するためには、他の事務所に所属するよりも遠い道のりであることは確かです。
ですが、事務所の顔である「ザ・ドリフターズ」のメンバーは全員高齢であることや、記事内で紹介したように若手も少しずつですが所属してきていることから、世代交代のために「イザワオフィス」に直接所属できるオーディションが今後は行われる可能性も十分に考えられます。
なので、公式HPやTwitterなどの情報は随時チェックして新しい情報を確認することをお勧めします。
この記事で書かれていることが、皆さんがチャンスを掴むことに役立てば幸いです。