カンヌ国際映画祭で最高賞を受賞した話題作『万引き家族』のメインキャストを務めた佐々木みゆちゃんや、TBS金曜ドラマ『大恋愛』における名演技が評判を集めた加藤斗真くんなど、演技派タレントが多数在籍するギュラキッズ。
巷では、「難関」とも噂されるほど、近年ではますます人気を集め、入所が難しくなってきているようです。
「ぜひうちの子も、いつかギュラキッズに所属させてみたい」
と、憧れている方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、そんなギュラキッズの費用や評判、難関との噂について、丁寧に検証して行きます。
早速見ていきましょう!
目次
ギュラキッズってどんな事務所?
東京都港区の北青山に拠点を置くギュラキッズは、子役やキッズモデルのマネジメントを手がけるプロダクションです。
年齢は3歳から10歳くらいまでであり、現在約60人が所属されています。
設立は1989年と古く、30年という長い歴史を歩む中で多くの著名キッズタレントを輩出してきました。
その証拠に、多くの所属タレントが人気CM・映画・PVに軒並み出演を果たされているというから驚きです。
味の素コンソメのCMや、TBS金曜ドラマ『大恋愛』では主演のムロツヨシさん・戸田恵梨香さんと肩を並べ、名演技で話題となった加藤斗真くん(2015年生まれ)や、
https://twitter.com/suika_td/status/1119594855217254400?s=20
KFCやマクドナルドのCMに出演され、NHKの『いないいないばあ』のレギュラーでもある松崎斗吾くん(2009年生まれ)、
https://twitter.com/cherry_girl_k/status/543385182271578113?s=20
第71回カンヌ国際映画祭で最高賞を受賞した映画『万引き家族』では、メインキャストを演じた佐々木みゆちゃん(2011年生まれ)、
(出典:スポニチ)
「桃の天然水」のCMで女優・モデルのローラさんと共演され、NHKの連続テレビ小説『あさイチ』にも出演された畠山さわさん(2009年生まれ)など。
(出典:子役タレント応援ブログ)
所属タレントの数はそこまで多い方ではありませんが、皆多方面にその活躍の幅を広げられています。
これからがますます楽しみであると言えますね。
ギュラキッズの評判
キッズタレントのマネジメントを手がける老舗プロダクション、ギュラキッズ。
ドラマや映画でよく見かけるタレントも多く、非常に人気のあるプロダクションです。
「うちの子もギュラキッズに入れさせてみたいけれど、評判はどうなのだろうか」
気になっている方も多いのではないでしょうか。
ギュラキッズの良い評判・悪い評判共にまとめてみました。
ギュラキッズの良い評判
ギュラキッズの良い評判としてよく知られているのが、所属タレントの演技力の高さ。
まだ若干3・4歳ながら、大人に全く引けを取らない自然かつ堂々とした演技には、思わず感心してしまいます。
先ほどご紹介した加藤斗真くんも、その1人。
TBSドラマ『大恋愛』の僅か20秒にも満たないシーンですが、目線の泳ぎ方や間の取り方は大人顔負け。
大ベテランであるムロツヨシさんや戸田恵梨香さんとも、まるで本当の親子のように自然な演技ですね。
お母さんに、「お母さんは?」って聞かれて普通なら本当のこと言っちゃいそうなのに動揺しつつもお父さんの様子伺って話を合わす恵くんは天才。加藤斗真くんの演技も天才。抱きしめてあげたい。#大恋愛 pic.twitter.com/3eLlGJ8okX
— ㅇㅇ (@a93296) December 14, 2018
この演技力の背景には、
「レッスン受講が必須ではないからこそ、監督の指示に柔軟に対応でき、自然な演技に繋がっているのでは」
との声もあります。
演技の基礎が身についていないまま本番に臨むことは、ある意味かなりチャレンジングであり、個人のセンスが問われることになります。
ですが、その分タレントの飲み込みが早ければ早いほど、レッスンによって作り込まれていない、ありのままの自然な演技に繋がるのかもしれませんね。
また、プロダクションの評判も上々です。
いわば「事務所の顔」とも言える所属タレントを世間に売り込もうと、躍起になるプロダクションが多いことは事実。
ですが、まだ社会経験の少ない子供を芸能界という矢面に立たせることは、子供にとって精神的に負担になってしまうこともあります。
そんな中、ギュラキッズは子供の個性や成長を一番に考える方針であり、ギラギラと売り込むのではなく、個人に合わせたペースでじっくり向き合ってくれるので、安心して任せることが出来ます。
この点も、ギュラキッズが人気プロダクションとして一線を画している理由の一つなのかもしれませんね。
ギュラキッズの悪い評判
ギャラキッズの悪い評判としては、
・仕事が来ない
・報酬が少ない
などの意見が挙げられます。
ですが、これはギュラキッズに限らず、どの芸能プロダクションでも同じこと。
モデルや演技の仕事は人によって向き・不向きがありますから、当然舞い込んで来る仕事の量も人によって変わってきますし、ただ黙って指をくわえて待っていても、仕事は降ってきません。
仕事が来ないのならば、例えばレッスンの回数を増やしてみたり、横の繋がりを広げて情報を探してみるなど、出来ることはいくらでもあるはず。
また、どんな小さな仕事でも自分に出来る全てを注ぎ込み、一生懸命取り組むことで、初めて次に繋がっていくのです。
ですので、「子供に仕事が来ない」と嘆いている方は、
「なぜ我が子にタレントを志望させるのか」
「将来はどのようになっていて欲しいのか」
といったことを、もう一度改めて考える必要があるかもしれませんね。
ギュラキッズの費用
ギュラキッズは他の養成所やプロダクションに比べ、初期費用があまりかからない点も嬉しいポイント。
というのも、ギュラキッズはタレント"養成所"ではなく芸能"事務所"にあたりますので、レッスン受講が必須ではありません。また入会金も無料です。
ギュラキッズに入った場合、具体的にどのような費用が必要になるのか、
・年間登録費
・レッスン費
・撮影費
の項目別に、詳しく見ていきましょう。
年間登録費
ギュラキッズでは数万円の入会費がかからない分、年間登録費がかかります。
ただし、金額はそれほど大きいものではなく、初年度でもわずか2万円。
例えば、キッズタレントの養成機関である「劇団ひまわり」や「テアトルアカデミー」などでは、初期費用として20〜30万円がかかってきてしまうので、かなりありがたいポイントと言えますね。
また、ギュラキッズとの契約は1年毎の更新制となっているようであり、毎年契約更新費として1万円を支払う必要があります。
つまり、初年度は2万円、2年目以降は1万円と覚えておくと分かりやすいかもしれません。
年次 | 年間登録費 |
初年度 | 2万円(初回登録費) |
2年目以降 | 1万円(契約更新費) |
レッスン料
前述の通り、ギュラキッズは芸能プロダクションですので、レッスンが必ずしも必須ではありません。
ただし、
「これから案件をたくさんもらうためにも、演技をしっかり勉強したい」
「案件で演技の難しさを実感したので、一度基礎から身につけたい」
という人が多いのも事実。
ですので、ギュラキッズでは1回ごとに4,000円という形式で、希望者向けにレッスンを行なっているようです。
多くの養成所では毎週1〜2回、固定の時間枠でレッスンを開催している場合が多いため、その時間はどうしても空けなくてはならず時間の融通が利きづらい、という難点がありました。
その点、ギュラキッズは必要な時に必要な回数だけ、ピンポイントでレッスンを受講することが出来ますので、無駄に高額のレッスン費用を支払う必要もありませんし、その分空いた時間を有意義に使うこともできます。
まさに、いいとこ取りと言えるのではないでしょうか。
撮影費
仕事の案件をもらうために、一番大切なのは写真。
もちろん経歴など基本的なことも見られますが、その人の写真を見て仕事の依頼がなされるため、プロモーション用の写真は最も力を入れるべきポイントです。
多くの養成所やプロダクションでは、この「プロモーション用写真」の撮影が必須事項として費用に組み込まれている場合がほとんど。
ですがギュラキッズでは、プロモーション用にどのような写真を使うかは個人に任されているため、持ち込みも可能。撮影は必須ではありません。
そのため、費用を抑えたければ、そこまで高くない費用で撮ってもらえる撮影所を探し、そこで撮影したものを持ち込むことが出来ます。
ただし、
「自分で探すのは面倒」
「どんな撮影所にお願いしたらいいのか分からない」
という方のために、ギュラキッズでもプロカメラマンによるプロモーション用写真の撮影を請け負っています。
撮影費用は3万円。高くも低くもなく、これぐらいの費用は相場。
また、ギュラキッズで撮った写真は
宣材からして違うよね~。ちゃんと素材の雰囲気が分かる。
引っ込み思案で大人しい子にも元気な印象の写真を撮る他事務所とは違う。
(引用:キッズモデルデビュー掲示板)
との声もあるように、
「変に人工的に作り込まれておらず、その人の持ち味や個性が生かされ、自然な仕上がりになる」
と評判ですので、迷っている方はギュラキッズで撮影してもらう方が得策かもしれませんね。
(出典:ギュラキッズ)
ギュラキッズは難関?
ネットでよくある疑問として上がっているのが、
「ギュラキッズは人気プロダクションなので、入るのがすごく難しい」
という噂です。
あくまでネットでの噂ですので噂の根拠も信ぴょう性もありませんが、子供の成長を第一に考える姿勢や、タレントの個性が生きるようなマネジメント方針であることを考えると、確かに人気は高いかもしれませんね。
ギュラキッズに入るためには、まず入所オーディションを突破する必要があります。
オーディションは書類審査→面接→合格→入所という流れになっており、多くの方が書類審査に申し込むようですが、面接をめでたく突破できるのは残念ながらほんの一握り。
タレント養成所ではなく、芸能プロダクションであるギュラキッズ。
その企業としての経営は、タレントがどれほど仕事を得られるかにかかっている、と言っても過言ではありません。
実際の応募人数や合格人数は公表されていないため、あくまで推測ではありますが、タレント採用基準がかなり厳しいことは想像に難くないはず。
それゆえ「難関」と噂されてしまうのかもしれませんね。
本記事のまとめ
いかがでしたでしょうか?
ギュラキッズの評判、入所することになった場合かかる費用、そして難関との噂についてご紹介しました。
<本記事のまとめ>
・ギュラキッズは、子役やキッズタレントのマネジメントを手がける老舗プロダクション
・所属タレント人数はそれほど多くないが、人気CMやドラマ、受賞作品の映画など、高い演技力が評価され多方面で活躍している
・子供の成長を一番に考える姿勢や、個性を大切にしてくれるマネジメント方針など、他のプロダクションとは異なるギュラキッズの価値観も人気の理由
・「仕事が来ない」「報酬が低い」という悪い評判もあるが、これはどこの養成所・プロダクションでも同じ。仕事獲得は、本人の努力次第
・入会金は無料、年会費は初年度は2万円、以降は毎年1万円
・レッスンは必須ではなく、希望者のみ1回4,000円で実施
・プロモーション用の写真は持ち込みでも可能だが、希望者にはプロカメラマンによる撮影(3万円)を実施
・難関と言われる明確な証拠はないが、おそらく事務所の人気や、オーディションの面接通過が難しいことなどが理由に挙げられる
今回はギュラキッズでしたが、世の中には様々な養成所・プロダクションが存在します。
少しでも気になるものがあれば、ぜひそちらも比較検討してみてくださいね。