芸能プロダクション(芸能事務所)の女優オーディションの面接に絶対に合格したい時、どうすればいいのでしょうか。
大事なことは
面接内容を把握して対策を立てる
ということです。
「たったそれだけ??」
と思うかもしれませんが、これさえできれば、面接についてわからないことがなくなり、不確定要素を大幅に減らすことができます。
そうすれば、堂々と面接に臨むことができるでしょう。
つまり、本来の自分の実力を発揮することができるというわけです。
そこで、この記事では女優オーディションの
・どういった面接が行われるのか?
・絶対外せない4つのポイント
について詳しく解説します。
目次
女優オーディションの面接で大事な4つのポイント
女優オーディションの面接では、以下の4つの内容についてよく実施されます。
4つの面接内容
1.自己PR
2.質疑応答
3.特技
4.演技
頻出するということは、それだけ重要な内容ということになります。
したがって、それぞれのポイントさえ押さえれば、しっかりと準備することが可能です。
それでは、内容毎の大事なポイントを見ていきましょう。
1.自己PR
自己PRと自己紹介の違い
自己紹介と自己PRが似ているので、まずは両者の違いを確認しておきましょう。
自己紹介
自分の名前や年齢、好きなこと、趣味、特技といった、自分の表面的な情報を伝えたり、女優になることへの意気込みを簡単に伝えたりする。
自己PR
今まで自分がやってきたことやこれからどのようなことをやるつもりかを伝えることで、自分が女優としてどのように活躍できるかを伝える。
自己紹介と異なり、自己PRは自分を売り込む要素が強いということになります。
自分が話したいことを話せば良いというわけではないということです。
あくまで、自己PRは相手が知りたいことに答えるものになります。
自己PRで伝えるべき内容
自己PRで伝えるべきは自分の内面についてです。
- 自分の経験とそこから得られた学び
- 将来の夢とそれを実現するために現在努力していること
このような内容は、あなたがどのように成長してきたか、これからどのように成長していくかを示す内容になります。
これを審査員が聞くと、あなたが将来どんな女優になっていくのか推測でき、売れるかどうかを判断することができます。
女優も商品ですから、売れるかどうかというのは審査員が知りたい内容と言えます。
つまり、過去の経験や現在の努力について伝えることで、審査員から評価されやすくなるというわけです。
もしアピールできそうな経験や努力が何もなければ、今からでも新しい経験をしたり、新しい努力を始めてみることをお勧めします。
自己PRで伝えるべきではない内容
自己PRでNGなことは、振る舞いを見ればわかるような内容について話してしまうことです。
- 私は活発で明るい性格です。
- 私は落ち着いた性格です。
- やる気は誰にも負けません。
こういったことは、振る舞い見ればわかります。
言葉で伝えるより態度で伝える方が説得力があります。
ですから、このような態度で示せる内容を自己PRで言葉として伝えるのはやめておきましょう。
2.質疑応答
よく質問される4つの質問例がこちらです。
よくある質問
- 書類審査に書いた内容からの質問
- なぜこの芸能プロダクションを選んだのですか
- 尊敬する人は誰ですか・なぜ尊敬するのですか
- 何か質問はありますか
1の質問だけ抽象的ですが、後ほど具体的な内容を併せて解説します。
それぞれの質問に対する回答例を示す前に、一つだけ大事なことがあります。
それは、自分だからこそできる回答をする必要があるということです。
別に突飛なことを言わなければならないというわけではありません。
しかし、ここで例として挙げられるようなものは私でも思いつくようなものです。
それを流用して回答しても、他のライバルと内容が被り、あなたの個性が失われてしまうかもしれません。
だから、自分なりの回答を考える必要があるのです。
それを念頭に置いて、各質問内容に対する回答例と大事なポイントを見ていきましょう。
書類審査で書いた内容からの質問
審査員が事前にあなたから受け取った書類だけでは、まだわからないことがあります。
例えば、あなたが書類に「趣味は読書です」と書いておいたとしたら、以下のような質疑応答が始まるでしょう。
質疑応答例
Q: 本を読むの好きみたいだけど、誰のどの作品が好きなの?
A: ○○という方の□□という本が大好きです
Q: どんなところが良いと思ったの?
A: 主人公の新入社員がまだ慣れない仕事に苦しみつつも仕事を達成するために奮闘します。多くの挫折や失敗をしますが、それでも何とか仕事をやり遂げていきます。そうやって主人公が成長していく姿を見て、私も頑張ろうと思えました。そんな気力を私に与えてくれるほどに描写にリアリティのある点が、この本の良いと思ったところです。
ここでわかるのは、一つの質問に対する回答から新しい質問が生まれ、それに対する回答から新たな質問が生まれるということです。
つまり、書類に書いてある内容についての質問だけでなく、さらに深い内容についての質問をしてくる可能性があるのです。
ですから、書類に書いた内容についてさらに深く掘り下げて説明できるようにしておく必要があります。
それができていれば、詳細な回答を求められても、臆することなく答えられます。
ポイントとしては、なぜ自分が書類にその内容を書いたのかを自分自身へ問いかけることです。
例として、先ほどの「趣味は読書です」について考えてみましょう。
自分自身への問いかけ
Q: どうして私は「趣味は読書です」と書いたの?
A: 本を読むのが楽しいから。
Q: どうして楽しいの?
A: とても面白い作品があるから。
Q: それはどんな作品?
A: 主人公の成長物語。
Q: 誰のどの作品?
A: ○○さんの□□という作品
このように自分自身へ問いかけていけば、書類に書いた内容について深掘りすることができます。
なぜこの芸能プロダクションを選んだのですか
芸能プロダクション自体は応募したもの以外にも多数あります。
となれば、なぜあえてこのプロダクションに応募したのかは気になるところです。
ポイントとしては、他のプロダクションにはない、このプロダクションにしかない魅力を答えることです。
回答例
私が女優として活躍するなら、現在こちらで活躍されている○○さんのような、苛烈な役もこなす女優として活躍したいと思っているからです。
役柄が被れば共演を目指すようなことは難しいかもしれません。
ですが、私は憧れの女優をも超える女優を目指すと決めているので、このプロダクションで直接先輩の姿を見て、追いかけ、学び、超えていこうと行こうと思いました。
だから、私はこのプロダクションに所属したいと思いました。
このような回答は他のプロダクションでは使えませんよね。
あえてこのプロダクションを選んだ理由が具体的に示されているため、質問に的確に回答できていると言えます。
尊敬する人は誰ですか・なぜ尊敬するのですか
あなたの尊敬する人がわかれば、あなたがどんな人に影響され、どんな人を目指したいのかがわかります。
ですから、よく質問される内容と言えます。
これに対する回答としては、受けるプロダクションに所属する女優の名前を挙げるのも一つの手ですが、他の尊敬している人の名前を挙げても良いです。
もし他にいてその人が最も自分の尊敬する人なのであれば、正直にその人について回答することが大事です。
他にいるというならば、恐らく、自分と関わりのある人の中に尊敬する人がいるのではないでしょうか。
もしそうであれば、その人はあなたにとって女優よりは身近な存在であり、よく知っていることも多いでしょう。
回答例
私の尊敬する人は、私の両親です。
特別変わった人ではありませんが、それでも私が一番尊敬する人です。
私の家は特別貧乏でも裕福でもない、普通の家庭だと思います。
両親は普通に働いて、普通に帰ってきて、普通に次の日の朝仕事へ向かいます。
本当に普通の家庭だと思います。
でも、その普通をやっていくのって、とても大変なことのはずです。
職場に行けば、納期やクレーム対応に迫られ、失敗すれば責任を問われ、最悪辞めることにもなる。
でも、収入を失うわけにはいかないから、頑張ります。
頑張って、家計を支えて、それで、そのおかげで、私は高校へ進学することまでできました。
だから、私の一番身近な両親が、私の一番尊敬する人です。
例として示した回答は尊敬する人が両親の場合です。
まず誰を尊敬しているのか、その後になぜ尊敬しているのかを述べています。
おおよそ、このような流れで回答すると良いでしょう。
後は、あなたしか語れない、あなたの尊敬する人の情報を内容に加えて回答しましょう。
何か質問はありますか
質疑応答の終わりに、このような質問をされることがあります。
何かあれば素直に聞いてみると良いでしょう。
さて、特に何もなければ「ありません」と回答することになりますが、それで良いのでしょうか。
答えはNOです。
あなたは女優になりたくて面接に臨んだわけです。
であれば、知りたいことはたくさんあるはずです。
質問がないということは知りたいことがない=熱意がないとみなされかねません。
事前に何か一つ考えておくことをお勧めします。
ただし、事前にWeb等で調べてわかる内容について質問するのは厳禁です。
調べてわかる内容について質問されたら、勉強不足だと判断されかねません。
調べてもわからなかった内容について質問するようにしましょう。
3.特技
面接では、特技の披露を求められることがあります。
事前になにか用意しておくと良いでしょう。
とはいえ、注意点もあります。
それは、イメージダウンに繋がる特技を披露しないということです。
具体的にはどのような特技がイメージダウンになるかというと、やってみたものの失敗してしまうような特技です。
特技と言って披露する以上、失敗するようなものが特技と言えるのかは微妙です。
あなたの中では特技なのかもしれないけど、できないんじゃ特技とは言えないよね
そう思われます。
相手からすれば、特技ではないものを特技と言って披露されるのですから、見てて気持ちの良いものではありません。
ですから、失敗しないものを選びましょう。
要は、自信のある特技を披露すれば良いということです。
例えば、「人を一瞬で笑顔にできる」という特技は相手に因るところが大きいです。
本番では、笑顔にできないかもしれません。
でも、できたらすごいですよね。
ですから、絶対に成功させられるというような自信が持てるのならば、披露すると良いでしょう。
自信を持てる特技がないならば、素直に「ありません」と答えるのが無難です。
もちろん、なにかあるのがベストですが、失敗して印象が悪くなるよりはマシです。
また、特技はその場でできるものが望ましいです。
面接会場がそこまで広くない場合、動きの大きい、場所を取る特技はそもそも披露できないという可能性があります。
ですから、そのような特技を考えている方は、別に場所を取らない特技を用意しておくことを検討してください。
具体的な特技の例を挙げてみました。
参考までに。
特技の例
- 有名人のものまね
- 動物の鳴きまね
- 歌を歌う
ただし、相手が見て(聞いて)わかるような特技を選ぶ必要があります。
例えば、知らない人のものまねをどんなに上手くできたとしても、審査員はそれを評価できませんよね。
ですから、わかりにくいものや、マイナーなものを特技に選ばないようにしましょう。
4.演技
求められる演技は、何かを指定される場合と、何も指定されない場合の2通りに主に分けられます。
指定の有無で、やるべき演技が異なってきます。
指定がある場合
指定がある場合の例として、以下の動画をご覧ください。
こちらの動画では、グループで決められた役割を演じるという内容の演技が実施されています。
セリフも決められています。
面接日より前に自分の役割やセリフがわかっている場合は、同じようなシチュエーションのドラマや映画を探し、それを参考に役割を演じてみると良いでしょう。
とはいえ、当日に役割やセリフが知らされた場合では対応が難しいです。
そうなっても大丈夫なように、常日頃から様々なドラマや映画を見て、演じる練習をしておくことが大切です。
指定がない場合
指定がない場合、何をするかは自由です。
例えば、ドラマや映画のワンシーンを演じても良いですし、「1年ぶりに親元へ帰省して、5時間の旅の末、実家の最寄り駅に着いた時の人」というような場面を演じても良いでしょう。
ただし、相手が経験したことのあるような状況や知っている状況を演じるようにしないと、審査員は評価できませんので、その点には気を付けてください。
まとめ
4つのポイント
- 自己PRで自分を売り込む際に自身の内面を伝えられるよう、経験や努力を重ねておく
- どんな質問でも答えられるよう、書類に書いた内容を基に、自分について深掘りしておく
- その場でできる、相手が知っている内容の特技を用意しておく
- ドラマや映画、自分の経験した場面を参考に、演技の練習をしておく
女優オーディションの面接に向けて、事前にできる対策は以上の通りです。
せっかく掴んだチャンスです。
事前にできることはしっかりやって、堂々と面接に臨めるようにしましょう。
健闘を祈ります。