声優というと
- アニメやゲームなどのアフレコ
- 洋画や海外ドラマの吹き替え
- ナレーション
などいろいろあります。
アニメや映画を見ていて
「この声可愛い(かっこいい)」
と思って声優を目指すことを決めた人もいるのではないでしょうか。
今回はそんな声優を目指してオーディションを受けようと思っている人へ向けて
- 声優オーディションの内容
- 自己PRの例文4つやNGな事
- 面接で聞かれる事
について解説していきます。
目次
声優オーディションの内容は?
声優オーディションの内容は受けるオーディションによっても変わってきますが、一般的に
- 一次審査(応募シートなどでの申し込み)
- 二次審査(台本の朗読や自己PRなどの面接)
という流れが多いようです。
一次審査と二次審査の内容やポイントを少し詳しく見ていきましょう。
①一次審査の書類審査
実際のところ書類審査で何度も落ちている人もたくさんいるほど書類審査はすごく難しい審査です
声優というと現在凄く人気の職業であるだけにオーディションの応募者数もすごく多いんです。その何百人という応募者の中から受かるのはたった数名だけしかいません。
この高い倍率の中で書類審査を通過するには
「いかに審査員の目に留まるようなインパクトのある応募シートにするか」
ということが大切になります。
もちろん字が綺麗だとか見やすいかなどは大前提必要ですが、書類審査の中でポイントとなるのが
- 写真
- 自己PR
この二つになります。
写真
一次審査の書類審査では審査員に会うことができないので、まずは写真で自分の個性を表すことが必要になります。個性といってもメイクや服装を派手にするなどということではありません。
あなたが思う「第一印象の良い写真」とはどのようなものでしょうか。
- 笑顔が素敵
- 清潔感がある
- 派手過ぎず地味過ぎない清楚な感じ
この3つが揃っていると印象のいい写真になります。またプリクラやアプリなどで加工してある写真などはNGです。
自己PR
自己PRを考えるのは難しいですよね。この項目は皆さんが頭を悩ませる部分だと思います。
自己PRとは自分の特技や趣味、長所や経歴など自分をアピール(紹介)することです。よく勘違いする人がいるのですが、「志望動機」や「自己紹介」などではありません。
志望動機や自己紹介は別欄があるはずなので自己PRの欄には記入しないでおきましょう。
- 声優業に活かせるような自分の強み
- どのようなジャンルの役を演じたいか
この二つはしっかり自己PRの中にいれるといいですね。
他にも自分がどんな性格なのかなど内面の良さもわかるような文章だとより個性が出るはずです。
②二次審査の自己PRは何をすればいい?
一次審査の自己PRは上記の説明で理解してもらえましたか?次は二次審査の面接で審査員にアピールするための自己PRです。
「一次審査の自己PRと二次審査の自己PRでは何が違うの?」
と思う人もいると思います。一次審査の自己PRでは文章での自己PRになるので言葉でしかアピールできませんでした。
しかし二次審査の自己PRでは言葉に加えて動作や表情など言葉だけではアピールできない事を審査員にアピールできます。
もっと具体的に言うと
- セリフの朗読
- 歌を歌う
- 演技
- ダンス
などのような対面でのみアピールできることです。
最近話題のアラジン😌
実は俺の声優人生に関わってたりします😚💕
声優のせの字も知らず養成所の試験を受けたんですが、自己PRでなにしていいのか解らなくてアラビアン・ナイトを歌ったんですよね😏
だから、なんだかアラジンは個人的に思い入れが深いですね😋🌈
アラビアンナ~~~イトッ🐲
— 古田一晟 (@keeltorachan) June 14, 2019
このように実際に声優のオーディションに受けた方も「歌を歌った」という人がいました。しかし上記した演技やダンスなどはオーソドックスな特技であるともいえます。
「私がずば抜けて上手い!」
「このオーディション会場にいる人の中で私が一番上手だ」
という自信があったりアーティストなどのようなクオリティを出せるのであれば是非その特技を披露すべきだとおもいますが中途半端な特技なのであれば披露しないことをオススメします。
なぜならこういったオーソドックスな特技であれば他のライバルに埋もれてしまう危険性があるからです。他のライバルと同じことしても審査員の心に残ることはほぼないと思います。
「じゃあどんな自己PRをしたらいいの?」
と思ってしまった方も多いかもしれませんがオーディションでの自己PRで大切なことは自分の長所や魅力をしっかり理解し、その全てを使って審査員を惹きつけることです。
例えば女性なのにお爺さんや男性の声が出せるとか、男性なのに高音の声が出せるとかそういった思わず審査員の人もビックリするようなものを披露するのもいいですね。
オーディションに来ている人と差をつけるには個性を出していかないといけません。そもそも自己PRは「自分自身(自己)を宣伝(PR)する」という意味なので
- どんな性格か
- 人間性
- 長所
- 強み
- 特技
なんかを面白いと思ってもらえたり意外だと感じてもらったりとにかく審査員の心に残るように自分を宣伝してください。
特技や趣味がない場合どうすればいいのか
自己PRというのは歌ったり踊ったり何かの芸を披露するだけではありません。自分を宣伝するという意味では言葉でアピールしてもいいのです。
もちろん声優オーディションは就職の面接みたいに堅苦しく話すだけのオーディションではなく、特技を披露することもできるのがいいところではあります。
しかし絞り出して中途半端なものを披露してもオーディションを勝ち抜くことはできません。
なので特技などがない場合、自分自身の強みがどのように審査員側にとってのメリットになるのかなどを伝えましょう。
審査員の人は将来性や人間性、社会性などどのようなメリットをもたらしてくれるのかということを知りたがっています。
なので事前に「どのような人を求めているか」というのを調べておく必要もあります。
自己PRは自分をアピールできればその方法は自由です。自己PRはすごく難しいところではありますが、一度しっかり自分と向き合って自分の武器や強みをしっかり審査員に売り込みましょう。
声優の自己PR例文を4つ見せます!
自己PRでおおよそどういった事を書いたり、話していけば良いかは見えてきたと思います。
ですがいざ作ろうと思うと、「どういった風に作れば良いんだろう・・・」と途方に暮れてしまう人も多いのではないでしょうか?
そんな方のために、より具体的に声優の自己PRでどういった事を書けば良いか?を例文付きで解説しました。
今回に限らず、声優になりたいならオーディションで自己PRを聞かれる機会は多々出てきます。
書類でも対面の面接でも自己PRは基本は同じです。
丸パクリはダメですが、気を付けるポイントや型はむしろ身に付けておかないとあなたの魅力あるオリジナルの自己PRは作れません。
なので今回のこの4つの声優の自己PR例文を頭に入れて、迷わず書け、そして話せるようになっておきましょう!
例文①実績が必ずしも必要でない
声優のオーディションを控えている人の良くある悩みとして、「大した実績もないのに大丈夫なのかな・・・」といった事があります。
確かにオーディションを受ける人の中には、「子供の時に地域の歌の大会で優勝しました。」「テレビに出演した事があります。」「部活の大会で3位になりました。」といった人もいるかもしれません。
でも面接官からするとそういった自慢というか、結果をただアピールされる自己PRにはうんざりしているというのが本音です。
それだけ多くの声優オーディション参加者は我を我をと自分が少しでも凄いという事をアピールするのに必死になっているんですよね・・・汗
でも本当に面接官が見ているのはその子の将来性です。
要するに、今までやってきた事よりもこれからどういった成長をしてくれるかという期待を待っている訳ですね。
なので「私はこんな凄い実績があります!」といったアピールをするのではなく、「私はこんな努力が出来ます」といった過程をアピールする事が大事なのです。
では自己PRの例文を。
このように大した実績がなく、ただ部活に入っていただけだという事も見せ方でアピールになりますね^^
例文➁声優の仕事と繋がるようにしよう
いくら素晴らしい内容の自己PRだったとしても、それが声優の事と全く関係のない事であれば聞く側も「??」となってしまいます。
例えばですが、
「私は中学、高校で6年間陸上部にいました。校内のマラソン大会でも1位を取った事があるので体力には自信があります。」
と言われても面接官も困ってしまいます。
でも実はこういった内容に少し工夫を加えるだけで、声優の仕事に繋がるようなアピールになります。
例文です。
もちろんわざわざ遠いところから声優の仕事に繋げる必要もありません。
例えば、「元々アニメ好きで良くプロの声優さんのマネをしながらいつもアニメを見ていました」みたいに直接繋がるアピールがあれば、それをそのまま自己PRに使えますよね^^
例文③長所短所を上手くアピールしよう
やはり面接官が知りたいのはその人の人間性です。
とはいえ短い時間でそれを見抜くのは至難の業です。
だからこそ、その人の人間性がわかりやすい短所を聞きたがっているのが実際のところです。
良いところばかり見せられても嘘っぽく感じますからね~。
とはいえ短所も見せ方が悪いとシンプルに相手の印象を下げてしまいます。
なので見せ方に工夫して伝えるのがコツです。
例文です。
こんな風に短所というのは裏を返すと長所になったりします。
長所を嫌らしくなく伝える事も出来るので一石二鳥ですね^^
あと、自分の意見だけでなく上の例文のように人からの意見を入れる事で説得力が増すのでポイントです!!
例文④ちょっとしたギャップやインパクトも加えよう
オーディションというとたまにウケを狙って突拍子もない事をしようとする人がいます。
でも皆さんは何も芸人になりたい訳でなく声優になりたいはずです。
なので何もウケを狙う必要はありません。
とはいえ、ちょっとしたギャップであったりインパクトがあれば記憶に残りやすいのも事実です。
それに空気を和ます事が出来るのも一つの才能ですよね。
なのでちょっとしたスパイスとして出来るようになっておくのもアリです!
例文です。
このように芸人さんが言うような面白い話でもなく、ちょっと興味が引けるようなエピソードがあると良いですね。
何も嘘を付く必要はありませんので、自分の今までの人から笑われた話などを上手く入れてみると丁度良いかと思います。
自己PRで気を付けること
自己PRではどんなことを話せばいいのか、どんなことをすればいいのか少しは頭に浮かんだかと思います。
自己PRは自由なので自分の発想力が大事になってきます。しかしせっかく考えた自己PRが審査員に悪い印象を与えてしまうものだと嫌ですよね。
作った自己PRが今からお話しする4つのNG例に当てはまっていないか確認してみましょう。
自信の無い特技はしない
「~だと思います」とか「~かもしれません」などの中途半端で曖昧な表現を使って自己PRをするのはやめましょう。
自信の無さは確実に審査員に伝わります。自信がないということが審査員に伝わってしまうと
「きっと自分に自信がないんだろうな」
といった印象を与えてしまうことになります。
「自信がないけどこれしかできない」というような特技や話なのであれば、審査員に自信があると思わせられるように思いっきりやり切りましょう。
嘘の話は絶対にNG
特技や自分をアピールできる話がないからと言って審査員の受けがいいような嘘の話をでっちあげるのは絶対にしてはいけません。
何事もそうですが嘘をついてしまうといつかボロがでますし、どこかでつじつまが合わなくなってしまいます。
自己PRをする上で一番してはいけない事と言っても過言ではないことですので嘘の自己PRはしないようにしましょう。
自己紹介や志望動機を話す時間ではない
何度も言うようですが自己PRは「自分を宣伝、アピールすること」なので自己紹介や志望動機を話すことではありません。
志望動機や自己紹介については一次審査の書類に記載しているはずなので、二次審査の自己PRでは履歴書には書いていない自分のアピールポイントを話すのがいいでしょう。
マイナスイメージを持たれる表現は避ける
日本人は謙遜したり自己肯定感が低かったりします。
- 「人前で何かをするのは苦手なのですが」
- 「○○さんに負けたくないので」
などのようなマイナスイメージになってしまう言葉はさけてポジティブな言動を心がけましょう。
面接でよくされる質問4つ
自己PRでのポイントや気を付けることなどをお話ししました。では次の課題となるのが審査員との面接です。
質問はオーディションによっても違ってはきますがこれだけは答えれるようにしておきたい質問を4つご紹介します。
①「どうしてこのオーディションを受けたんですか?」
志望動機にあたる質問ですがほとんどのオーディションで質問されると思います。事務所のオーディションでも養成所のオーディションでも質問されるものになるので必ず答えを用意しておく必要があります。
審査員はこの質問に対して
- どのように頑張ってくれるか
- オーディションに対する熱意
- 事務所(or養成所)で何がしたいのか
などを知りたいと思っています。
なるべく長くなりすぎないよう簡潔に具体的な答えがいいでしょう。例えば事務所の場合だと
「○○(役)の○○さんに憧れて~」
「この事務所さんにしかないシステム(orコース)があるので~」
などがいいと思います。
自分の言葉でオリジナリティのある答えを用意しておきましょう。
②「憧れの声優はいますか?」
この質問ではどのような方向性に進んでいきたいのかということが問われます。憧れの声優がいるのであれば「その声優のどんなところに惹かれたのか」やもしいないのなら「なぜ憧れの声優がいないのか」などの理由も考えておく必要があります。
その声優のどんなところが好きなのかを正直に話すようにしましょう。審査員の評価を上げるために頑張っていいことを言おうとせず、思っている気持ちをそのまま話すことが大切です。
③「簡単に自己紹介をしてください」
審査員の人は事前に送っている書類にも目を通しているのですが、念のため簡単に自分のプロフィールを話せるようにもしておきましょう。
特に趣味や経歴などは聞かれることも多いので、履歴書には書いていなかった具体的な話をすると審査員への説得力もあります。
「読書をすることが好きで週に3冊は図書館で借りて読んでいます」
「6歳の頃から英会話スクールに通っていて今は英検1級を持っています」
こういった嘘のない具体的なエピソードがいいですね。
④「どんな役がしたいですか?」
この質問では自分の得意分野や目標、将来の方向性などを伝えましょう。ついつい「どんな役でもやります」と言いたくなると思いますがそれはいい回答ではありません。
なぜなら目標や方向性が定まっていないと審査員は感じてしまうからです。
「なんでもやります」という回答か「私は歌うのが得意なのでアイドルなどの役をしたいです」という回答だったらどちらの方が審査員の印象に残るでしょうか?
後者だと思いませんか?例文からもわかるようにしっかり目標やゴールを自分の中で決めて具体的に審査員に伝えることでアピールにもなりますし、印象にも残りやすくなります。
審査員の心を掴んで夢に一歩近づこう!
自己PRと面接のどちらにも言えることは自分の目標や思っていることを自分の言葉でしっかりと伝えることで個性が出せ、審査員の印象に残れます。
審査員に熱意とやる気をしっかり伝えて、自分を取り繕うことなくありのままを見てもらいましょう。審査員がしたいと思っている事を理解して的確に答えることができるようになると合格に近づけるはずです。
声優のオーディションは倍率も非常に高いので簡単には合格できません。現在活躍している声優さんも何十回もオーディションに失敗し、それでも諦めなかったから今があるのです。
皆さんも諦めずに頑張ってみてください。