声優養成所を調べて見ると、『声優養成所は闇なのか?』といった不安な情報が沢山見かけますよね。
なんの根拠もなくそういった情報が流れることはありません。
そこで、
声優養成所がどうして闇であるという情報が流れるのか?
声優養成所はどういう仕組なのか?
通うにはどれくらいの費用がかかるのか?
卒業後に本当にプロになれるのか?
記事を読み終えたときには、声優養成所が闇ではないけど、声優の業界は狭き門での世界であるということが少しだけでも理解できているはずです。
目次
声優養成所の実態とは?なぜ闇と噂が出るの?
声優養成所を検索してみると「闇とか悲報」という文字を見つけることができると思います。
それを見てしまうと声優業界に飛び込む意思が揺らいでしまったという人もいるかもしれません。しかし、すぐに怯んではいけません。
それはあなたが声優という業界について何も知らないからです。戸惑ってしまったあなた、まだまだこんなことを見ただけでは怯まないあなた、この先の記事を読むことで考えが変わったり纏まったりと三者三様の意見があると思いますので、ググっと読んでみてください。
そもそもどうして【声優養成所が闇】という情報が流れるの?理由は大きく3つの情報から!
今では全国的にある声優養成所なのだが、どうしてこういう情報が流れてしまうのでしょうか?
理由としては大きく3つの情報から広まっているのだと推測されます。
➀生計を立てることが出来ている人が少ないから
②金銭目的で営業しているのでは?と良く噂があるから
③声優養成所のシステムを理解していない人が多いから
ではでは具体的に3つの理由を見ていきましょう。
➀生計を立てることが出来ている人が少ないから
少し考えてみるとわかることです。声優養成所に通ったとしても全員が声優になることはできないからです。なにより、実際に皆さんが知っているような声優さんクラスになると、一部の中の一部になります。
つまり、声優養成所に通ったとしても声優になることができなかったという人が多いということです。1日が24時間で有限であるということ、放送するにもテレビ局で設ける時間は限られているということは誰にも覆すことが出来ません。
その中で、声優さん達が切磋琢磨にひしめき合っているのです。厳しい世界であることは間違いないです。
勘の良い方でしたらピンときたはずです。簡単なことですよね、イス取りゲームです。少ないイスを取り合っているのですから声優として活動できない人は沢山いらっしゃるのです。
2013年での某番組で、声優である浪川大輔さんでの発言が次のようにあります。
「声優志望者数は30万人、声優は1万人、そして声優業だけで生計を立てている人というは300人程」と仰っておられました。
②金銭目的で営業しているのでは?と良く噂があるから
声優養成所に通うにしても決して安い金額で通うことはできませんよね。
そこを付け狙って形だけを装いデビューさせることを目的とせず、お金目的で営業している声優養成所がないとは言い切れません。
残念ながらどの世界においてもこのような人たちは存在するのです。
声優としてデビューできる人が少ないうえに、金銭面においても問題があるから声優養成所には闇があるという情報が流れてしまうです。
声優養成所に通うためにかかるコストについては後述するので気になっている方は参考程度に読んでくださいね。
③声優養成所のシステムを理解していない人が多いから
そもそもの声優養成所のシステムを御理解しているでしょうか?
当然でありますが、中学校や高校、大学とは違います。声優養成所では、半年や1年といった決まった期間ごとに進級審査というものがあります。
進級審査に合格することで次のステップ、つまり進級することが出来ます。
この進級審査に落ちてしまうようなことになると、その声優養成所を退所しなければならないというところが多いです。
仮に通う声優養成所が3年編成だった場合で、2年のときに進級審査に落ちてしまうと退所になってしまいます。退所しない場合には再び1年からやり直すか他の声優養成所で1年からやり直すかということになります。
2年であるから進級審査を失敗しても再び2年のものの授業を受ければいいというものではありません。
声優養成所に通うことで必ず声優になれるというわけではないという認識を忘れてはいけません。
[声優養成所を卒業するとどうなるの?」と気になった方もいらっしゃると思いますが、後述いたしますので安心してくださいね。
メモ
声優を目指そうとする人は多い一方、声優養成所を通い、進級審査に突破しないと事務所に所属することが出来ない事実。そして、実際に声優としてのお仕事だけで生計を立てることができる人が少ないという事実から、声優養成所が闇だという情報が広がってしまったと個人的には考えています。
つまり、狭き門であることは間違いないですが、闇であるとは言えません。
声優養成所にかかる費用ってどれくらいなの?
声優養成所を通うことを決心されたとしても、費用がどれくらいかかるかということが気になりますよね。
単純に費用と言っても、どんなことに対して費用がかかるのかを御存知ですか?声優養成所を通う場合には以下の費用がかかります。
➀入所審査料
声優養成所で学ぶためには、オーディションを受けて合格する必要があります。
ほとんどの声優養成所では数千円でオーディションを受けることができます。
②入所金
声優養成所に入所する際に始めに支払うものです。
相場では10万円~20万円が多いです。
③授業料
かかる費用で1番かかるのはこの授業料となります。この授業料なのですが、声優養成所で大きく差が出るものです。
レッスンの回数やコースによっても費用が異なるところが多く、相場では20万円~90万円です。
授業料は年度の始めに一括納入するところもありますし、月謝のように毎月支払うところもあります。
④教材費
多くの声優養成所では授業料に含めていることが多いです。
ただ、授業内容によって別途教材費が必要となる場合があります。
⑤施設費
レコーディングスタジオや、録音音響設備といった設備を使わさせてもらうための費用です。
声優養成所によっては教材費にまとめていることもあります。
⑥シューズ・レッスンウェア
どの声優養成所でもレッスンで使用するシューズやウェアについては自分で用意する必要があります。
細かい指定はなく、動きやすい服装であれば大丈夫ということが多いです。
⑦交通費
自宅から声優養成所に通うためにかかる費用です。
定期券を買うことも1つですが、声優養成所は学校法人でないため、通学するうえでの割引をうけることはできません。
トータルの金額では、およそ30万円~100万円前後です。
注意ポイント
声優養成所での選択は費用だけで見ることはお勧め致しません。選択肢として、費用の要因は大きいかもしれませんが、それだけで選択してしまうと後悔してしまう可能性があります。
声優養成所を選ぶときには、その声優養成所が持つ特色を確認しておきましょう。
➀現在活躍している声優さんは誰がいるのか?
有名な養成所であったとしても現在活動している方がいるのかということがバロメーターになります。やはり、現在活動している方がいるところ、つまり勢いがある方がいいです。
②何をメインとしているのか?(アニメ、ナレーターなど)
自分がしたいことと養成所がメインとしていることが一致しているのかの確認です。これは、卒業してからにも影響が出るそうで、やりたいことと違っていたということを知○袋で仰っている方がいました。
③代表者が顔が広いかどうか?
これは確認しようがないかもしれませんが、代表者の顔が広いとコネで新人であってもチョイ役で出させてもらえることがあるようです。
声優養成所を卒業した後の進路先はどうなるの?
声優養成所に通うことを決めたとしても卒業したときにどうなるのかが気になるところですよね。
ここは大事なところなので、重々見てほしいところであります。
これはその声優養成所の基本をちゃんと身につけていればという前提の話ですが、声優養成所を卒業した後には事務所に所属することが多いようです。そしてプロとして活動していくこととなります。
ただ、大手だとやはり実力があってその中から絞られると知○袋で仰っていた方がいました。
事務所に所属したとしても大丈夫というわけにはいきません。ベテランであってもオーディションは普通に受けるようで、新人となると何年も仕事がなかったり一度も仕事をしないまま辞めてしまう人もいるのす。
声優デビュー自体は毎年100人以上いる中、3年後では半数に、5年後には更にその中から数人となっている世界です。
華やかである一方、厳しい世界であるというもの事実です。
メモ
声優としてデビューできなかった人は一般企業に就職するか、アルバイトをしながら再起を狙っている人がほとんどです。
声優を目指す全員がその夢を叶えることはできないので、何歳までと決心して全力ですることがいいのかもしれません。
まとめ
声優養成所自体が闇ではないことはわかっていただけたことだと思います。
ただ、声優のお仕事だけで生計を立てることのできる人が少ないという事実と声優養成所のシステムを理解していなかったこと、進級審査で進級できなかった人がいるという事実が誤った情報を広めてしまったのでしょう。
声優養成所を卒業してプロダクションに所属して本格的に声優として活動している方々は当然にいます。
そして、声優養成所を選ぶときには、その声優養成所がどういった特色をがあるのかを確認しましょう。その際には、その声優用意所から誰が卒業しているのか、どういうお仕事を行っているのかということ目安となります。
声優というお仕事だけで生計を立てることは困難なことかもしれませんが、決して無理なことではありません。
この記事を読んでくださったあなたが、誤った情報に左右されずに声優を目指し御活躍してくださることを御期待しています。