ホリプロといえば、言わずと知れた大手芸能事務所です。そのホリプロのお笑い芸人版とも言えるのが、ホリプロコムです。
有名なお笑い芸人で言うと、バナナマンやスピードワゴンがそうですね。
そんな有名芸人に憧れて、ホリプロコムに入りたいと考えている人も多いはず。
ということで、ここではホリプロコムのオーディションの応募方法や内容、倍率までも徹底解説します。
目次
ホリプロコムのオーディションの応募方法
実は、ホリプロコムには合格したら所属タレントになれるオーディションというものが存在しません。
では、どうすればホリプロコムの所属タレントになれるかというと、その方法は2種類あります。
1 ホリプロ笑売塾に入る
2 ホリプロコムのネタ見せを受けライブに出演する
では、それぞれ具体的に説明していきます。
一つ目は、ホリプロコムの養成所である「ホリプロ笑売塾」で1年間勉強をして、ホリプロコムに所属するという方法です。
ただし、実際にホリプロコムに所属できるのは卒業生の中の成績優秀者だけとなっています。ホリプロ笑売塾に入れば、自動的にホリプロコムのタレントになれるわけではないので注意してください。
二つ目は、ホリプロコムが毎月主催するお笑いライブに参加して、スカウトされるという方法です。
このライブに参加するためには、「ネタ見せ」と呼ばれるホリプロコムが行うオーディションに参加して合格する必要があります。
そのため、ライブに出たい場合はまずネタ見せに応募しましょう。
では、ここからホリプロ笑売塾とネタ見せそれぞれをもう少し細かく説明していきます。
ホリプロ笑売塾とは?
ここでは、
そもそも、ホリプロ笑売塾ってなに
という疑問に答えるために、ホリプロ笑売塾の概要を説明します。
ホリプロ笑売塾は、2002年にホリプロが母体となって作られたお笑い芸人を育てる学校です。
やること・学べる内容は、お笑いの基礎から始まって、トーク練習・演技・ダンスまで幅広い分野にわたってスキルを身に着けることができます。
入塾から卒業までは、1年間あって、週に2回、平日の夜に授業があります。
そして、年に2回(9月と3月)にはお笑いライブを行います。3月のライブが卒業ライブとなります。
有名な卒業生としては、第1期生のザ・たっちなどがいます。
つまり、ホリプロ笑売塾とは、ホリプロがお笑い芸人を育てるために最近作った養成所ということです。
では、次は実際にどうやって入塾するのかについて説明します。
ホリプロ笑売塾の入塾方法とは?
ホリプロ笑売塾に入塾するためにまず初めにすることは、公式HPにある応募フォームを出すことです。
この応募フォームには、応募動機や家族構成を書く欄が大きいスペースで取られているので、できるだけ詳細に具体的に書くようにしましょう。
応募フォームを出したら、次は入塾面談があります。
入塾面談といっても、ホリプロ笑売塾はいわば専門学校ですし、後で詳しく説明しますがお金もしっかり払うので、いわゆる一般的な芸能オーディションよりは倍率も低いです。そのため、変に緊張せずに自信をもって面談に臨みましょう。
この面談を通過することができたら、晴れて入塾となります。
では、最後に応募するにあたっての注意点をいくつか説明します。
1 応募の締め切りは2月末日です。1年間の学校なので、応募の締め切りは普通の専門学校などと同じ時期になりますね。
2 年齢は、15歳以上(中学卒業見込み以上)が応募の対象です。
3 他劇団やプロダクションにすでに入っている方は応募の対象になれません。
4 入学金に100000円、年間授業料に320000円必要になります。
これらの注意点に注意して応募するようにしましょう。
ホリプロコムネタ見せの応募方法
先ほども言ったように、ホリプロコムは毎月お笑いライブを開催しています。
基本的にライブの出演者はホリプロコム所属のお笑い芸人なのですが、毎回数組だけどの事務所にも所属していないフリーのお笑い芸人を出演させています。
そこで、どのフリー芸人をライブに出演させるかを決めるのがネタ見せです。
つまりネタ見せとは、いわばライブの出演権をかけたオーディションということになります。
ネタ見せの具体的な応募方法に入る前に、どのくらいの頻度でネタ見せが行われているのかについて触れておきましょう。
ライブが毎月行われているように、ネタ見せも毎月行われています。
ネタ見せはライブの1ヶ月前に行われます。例えば、2月のネタ見せに合格すれば3月のライブに出ることができるということです。
「めちゃイケ」ホリプロコムのネタ見せに来た三ちゃん
おそらくホリプロコムの稽古場なのかな?
そこには、バナナマンの小道具『触らないで』の文字が pic.twitter.com/reROJLDD01— ちっくたっく (@tikutikutiiku) February 27, 2016
ただし、注意しなければいけないのが、
ネタ見せを受ける順番は予約制であり、自分の希望の月を受けることができないということです。
1回のネタ見せで受けることのできる組は10組ほどです。それを超えてしまうと次の月へまわされてしまうということです。
そのため、受けると決めたら早めに応募しないと、どんどん順番が後回しになってしまいます。ちなみに、2019年10月現在は3~4ヶ月待ちです。
では、どのように応募すればよいのかについて説明していきます。
応募方法は、公式HPにあるメールアドレスに必要事項を送るだけです。
必要事項も、名前や連絡先など事務的なものなので、志望動機などといったものは必要ありません。
ただしこれも、すでに他の事務所に所属している人は応募できないので注意してください。
ホリプロコムのオーディションの内容は?
先程から説明しているように、ホリプロコムには「オーディション」と呼ばれるものは、存在しません。
そのため、「オーディションの内容」と言うと多少の語弊があるかもしれませんが、ここで説明したいのは
何がホリプロコムとの契約の決め手になるかということです。
これも、ホリプロ笑売塾とネタ見せで分けて説明します。
ホリプロ笑売塾の場合、卒業時の成績優秀者はホリプロコムの所属になれると明記されています。
しかし、成績優秀者とはどのような人のことを言うのでしょうか。
テストでいい点を取った人、一日も休まなかった人など様々な解釈があるでしょう。
しかし、お笑い界において成績優秀者とは、
一番面白い人、一番笑いが取れる人であることは間違いありません。
そして、ホリプロ笑売塾でそれが一番わかるのが、
年2回行われるライブです。
お笑いライブの成功がホリプロコムとの契約の一番の近道です。
そのため、もしホリプロ笑売塾経由でホリプロコムに入りたければ、お笑いライブに全力を注いでください。
ネタ見せの場合は、もっと単純で、ホリプロ笑売塾以上にネタの面白さが見られます。
つまり、ネタが100%ということです。
ホリプロコムの人は、ネタ見せからライブまで、応募者のネタしか見ません。
そこで、契約するかどうかの判断をしているわけですからネタの良し悪しがすべてを左右します。
ここで補足的な内容ですが、ネタ見せが行われる会場の雰囲気を紹介します。
法事じゃないですよ!
ネタ見せ中ですよ!#ホリプロコム #ネタ見せ #シャンデリア #ホリプロライブ pic.twitter.com/hfhACm9azk— 浅井康成 (@ysnr1125) March 26, 2018
このツイッターの投稿からわかるように、ネタ見せはいわゆる会議室のような場所で行われていると考えられます。
そうなると、会場のイメージは一般的な面接のようなものです。
ただ、ネタ見せ中の写真が撮られていることから、そこまで重々しい雰囲気ではないのかもしれません。
結論をいうと、ホリプロ笑売塾もネタ見せもネタに重点が置かれるということです。
その点を踏まえて、ネタのクオリティをしっかりあげましょう。
ホリプロコムオーディションの倍率はどれくらい?
実際にホリプロ笑売塾にしても、ネタ見せにしてもどれくらいの人がホリプロコムの所属になれるのかは気になるところですよね。
ここでは、ホリプロ笑売塾・ネタ見せそれぞれで、過去の写真や数字からおおよその倍率を出してみたいと思います。
まずは、ホリプロ笑売塾から見ていきます。
ホリプロ笑売塾からは、毎年2~4組の人たちがホリプロコムとの契約を結んでいます。
そして、卒業ライブの参加組は以下の写真からわかるように、10組強です
ホリプロのお笑い養成所 目黒笑売塾の17期生卒業ライブでした!!
この中から何組かがホリプロコムに所属します!!皆んな頑張って面白いネタやってました!!皆んなお疲れ様〜 pic.twitter.com/oI6Z1wzPxZ— かずや(ザ・たっち) (@kazthetouch) March 14, 2019
つまり、ホリプロ笑売塾でのホリプロコムへの所属率は、多くて、4/10ということになります。
この数字を見て、意外と高かったと思う人もいるかもしれません。
しかし、ここにはある落とし穴があります。
それは、卒業ライブまでにやめていった人の数が入っていないということです。
一般的に、芸能界の養成所というのは、途中でやめていく人がたくさんいます。
生活が大変、実力に限界を感じたなど理由は様々ですが、とにかくたくさんの人が辞めるケースが多いです。
つまり、ホリプロ笑売塾の場合、卒業ライブに出ることができるだけでもとても優秀ということです。
そこから、ホリプロコムに所属できるのが半分以下というのは、やはり競争率の高い世界であるということが言えます。
次に、ネタ見せに関して、見ていきたいと思います。
ネタ見せの場合、毎回10組ほどが参加して、その中でライブに出ることができるのは2~3組といわれています。
つまり、倍率でいうと、3/10ですね。
ただネタ見せの場合、この3/10の中に入ることができても、それはライブへの出演権を獲得しただけであってホリプロコムに所属できるわけではありません。
ホリプロコムに所属するためには、そこからスカウトの目に止まらなければいけません。これに関しては、倍率で測ることができないので、ここからは実力勝負になります。
どのみちホリプロコムへの所属は、険しい道であることには間違いないでしょう。
まとめ
ホリプロコムに所属するためには、ホリプロ笑売塾とネタ見せの2つのパターンがあります。
ホリプロ笑売塾は、自分の実力をしっかりつけてからホリプロコムへの所属を試みるパターンで、
ネタ見せは今の実力でホリプロコムへ所属しようとするパターンです。
しかし、どちらも競争率はかなり高く、いばらの道であることは間違いありません。
その覚悟を持ったうえで、自分がどちらのパターンが合っているかを考えて応募するようにしましょう。