これから声優オーディションのためにボイスサンプルを作ろうとしている皆さん、
「セリフってどんな内容ならいいの?」
「そもそもどうやって作ればいいの?」
「セリフの録音ってどうやればいいの?」
とお悩みの人も大勢いるでしょう。
ボイスサンプルのセリフは、滑舌がいい、ハキハキ話すなども大事ですが、それだけでは審査員にとっては好印象にはなりません。
またセリフも誰もが知っているような有名なものを引用してもプラスの評価に繋げることは難しいでしょう。
それではどういったことを注意してセリフを作成していけばいいのか。そして、作成したらどうやって録音すればいいのか。
今回はボイスサンプルでセリフを作る上で必要なこと、録音する時に知っておくべきことをまとめました。
あなたの悩みを解決するために、ぜひ参考にして下さい。
目次
ボイスサンプル作成のポイント
これからボイスサンプル作成をするにあたって気をつけないといけないポイントは以下の点です。
ポイント
- セリフの構成、作り、読み方
- 録音機器、環境
オーディションにはたくさんの応募者がいます。その中でも審査員の印象に残すためには、これらのことに注意する必要があります。
これらの点を注意すれば、より質のいいものが作れます。それでは一つずつ説明していきます。
セリフの構成ってどういうこと?
ボイスサンプルはただあなたの声を録音したものではありません。あなたが声で何ができるかを宣伝するための「作品」です。
短い時間の中であなたの声で演出をしていくことが重要です。そのために、セリフの構成をきちんと理解する必要があります。
こちらでは構成にあたって、どのようなことを意識して取り組むべきかを説明していきます。
有名声優のサンプルボイス
まずは実際に動画を見て、イメージを明確にしましょう。Youtubeにはたくさんの有名声優さんのボイスサンプルがあるので参考にはうってつけです。
ここでは男女の声優さんのボイスサンプルを引用させて頂きました。
男性ボイスサンプル(小野大輔さん)
女性ボイスサンプル(沢城みゆきさん)
という感じです。
これで大体のイメージは掴めたと思います。できれば応募する養成所や事務所の有名な出身声優さんのボイスサンプルがあれば聞いておきましょう。
自己紹介+セリフで構成される
動画で聞いていただいてイメージできると思いますが、ボイスサンプル作成とは
ポイント
- 録音時間を決める
- 時間内に、自己紹介+セリフ(※さらにナレーションやフリートークを含める場合もあり)を納める
ということです。
構成の指定があればそれに合わせるのが当然ですが、そうでない場合は「自己紹介+セリフ」で構成した方がいいでしょう。
というのも、プロの声優ならまだしもこれから新人になる皆さんが多くの要素を入れても上手くいかないケースがほとんどです。審査員が聞いた時に、
「結局、何が言いたかったんだ?」
と思われてしまうようなゴチャゴチャした内容にならないように、構成する内容を絞り明確にした方があなたの持ち味を伝わりやすいでしょう。
またBGMに関しても指定されない限りは使用しないでおきましょう。BGM選びや編集の手間にもなりますし、まだ未熟な応募者だと肝心の声よりもBGMの方が印象に残ってしまう場合もあります。
録音内容は2分ぐらいで納まるように
まずは録音する時間を確認です。応募先から指定される場合もありますが、されていない場合は2分ぐらい、長くても3分の時間内で作成しましょう。
中には気合を入れてもっと長い時間を録音する人もいるでしょうが、審査員は大勢の応募者のボイスサンプルを聞かないといけません。なので、最後まで聞く前に切り上げてしまう恐れがあります。
逆に短すぎても、あなたの声を評価する前に終わってしまうことになる可能性が高いのでアウトです。
ちゃんと評価することができるだけのボリュームがあり、かつ切り上げてしまうほど長くもない
そのためには、2分という時間が聞き手にとってちょうどいい時間なのです。
自己紹介は5秒ぐらいで簡潔に
特に指定がなければ、
「○○(フルネーム)です!よろしくお願いします!!」
というように始まりは簡潔な自己紹介を言いましょう。この時は大きく、もちろん滑舌など聞き取りやすい声であることを心掛けましょう。
注意点として、
注意
奇抜なもの
有名アニメキャラクターの声を真似る
などは控えた方が無難です。審査員に印象付けたいという気持ちからなのでしょうが、こういった自己紹介はよほどの自信と実力がない限りはマイナスにとらわれてしまいかねません。
もし、ほかの人と違いを出したいならあなたの「地声の良さ」を強調できるようにしてみる方がいいですね。
- 男性なら、落ち着いた低い声
- 女性なら、凛とした力強い声
など、声優を目指すあなたなら人から言われた「声の良さ」があるのではないでしょうか。
明るく元気な声もいいですが大勢の参加者がそうするでしょう。あなたの強みを最大限に活かせるような自己紹介なら審査員にとっても他の応募者とは違った好印象を持ってもらうことができます。
自己紹介はセリフに比べたら圧倒的に録音時間が短いので、あまり意識せず適当になる人もいるかもしれませんが、それではいけません。
というのも、審査員は冒頭から数十秒というごく短い時間で判断をしている場合も多く、最初の印象が悪ければ審査員はずっとそのままの印象であなたのボイスサンプルを聞くことになります。
それではせっかくセリフ部分が魅力的であったとしても、本来の評価よりも下回ってしまう恐れがあります。
「最初の第一声が勝負!」
と思って、自己紹介をしましょう。
セリフ作りはどうやればいいの?
どんなセリフを作っていくかは、多くの応募者が一番悩むことでしょう。大事なポイントは、
ポイント
- キャラクターの設定
- オリジナリティと物語性
です。これらの点を丁寧に取り組めば、きっと審査員の心に響くものになるでしょう。
それでは、これらの詳細を一つずつ説明していきます。
キャラクターを決める
セリフを選びをすることは、どういったキャラクターを演じるかを決めることでもあります。特に取り入れたいのは、
ポイント
- 少年、少女のキャラクター
- 大人のキャラクター
- 動物など人間以外のキャラクター
です。
これらは、多くのアニメや映画に必ずといっていいほど登場するキャラクターなので、ボイスサンプルの作成には取り入れていきましょう。
それぞれのキャラクターについて説明していきます。
少年、少女のキャラクター
アニメの登場人物にこの年代が多いことから、やはりキャラクターとして外せない役です。
幼児~高校生など様々ですが、どの年代であっても多感な時期であることから、
- 元気いっぱいではしゃいでいる人
- 悩みを抱えて落ち込んでいる人
- 年齢の割には落ち着いて大人びている人
など、一人一人が複雑な感情を抱くものです。
なのでそれらをキャラクターとして表現するのは難しいでしょうが、決して特別なものではありません。なぜなら、当時のあなたも経験してきたことだからです。
「自分はあの時どう感じていたか…」
「自分ならこんな時、何を思ったか…」
と思い返してみましょう。そうすることで複雑な感情でも声で上手く表現することができるでしょう。
また、女性なら少年の声も挑戦してみるのもいいでしょう。少年の気持ちには中々なれないかもしれませんが、多くの活躍している女性声優さんは少年の声も非常に上手く表現されています。
この点から、少年の声を上手くできることをアピールすることができれば、審査員はあなたに好印象を抱くことでしょう。
大人のキャラクター
少年、少女同様に大人のキャラクターも外せない役です。
少年、少女とは違ってまだ経験したことがないという人も多いでしょうが、それなら周囲の大人たちを参考にしましょう。
- 経験豊富で落ち着いた人
- 子供のようにおしゃべりな人
- 口数は少ないけど、たまに発言すると迫力がある人
など、あなたの周りにも年相応な人から年齢の割には精神的に幼い人まで様々な大人たちがいるはずです。その人たちを真似るように意識してみましょう。
「あの人はあの時は何故こう言ったのだろう‥」
「どんな気持ちで言ったのだろう‥」
と、実際に大人たちと接していて体験した様々なシチュエーションがあるはずです。これらを思い返してみてはいかかでしょうか。
そうすることで感情移入することができ、より声の表現にも深みが出てくるでしょう。
動物など人間以外のキャラクター
こちらは実際にペットを飼っている人、例えば犬を飼っている人なら、
「あの時、散歩していた時はどんな様子だった‥」
「ずっと尻尾を振っていたけど、どんな気持ちだったのかな‥」
と、これまでのペットとの触れ合いを想像力を働かせて思い返してみましょう。
もし想像上の生き物なら、さすがに現実に参考になるものはないので、多くの作品を見て勉強しましょう。
人間以外のキャラクターなら、
- 普通の人間のように話すキャラクター
- 声のトーンや語尾が特徴的なキャラクター
など様々ですが、ボイスサンプルで取り入れるなら他のキャラクターとはっきり区別できるように意識しましょう。
こちらは少年、少女や大人といった今まで挙げたキャラクターとは違って扱いが難しいので、必ずしも取り入れる必要もありませんが、声優として幅広い演技ができることをアピールするなら挑戦してみるのも一つの手です。
セリフの内容に大事なのは「オリジナリティ」と「物語性」
審査員が最後まで聞きたくなるボイスサンプルには「オリジナリティ」と「物語性」があります。短い録音時間の中に「起承転結」があるように意識して、最後まで聞きたくなるような「オリジナリティ」がある物語を作成しましょう。
まず、セリフ選びにはなるべく避けた方がいいのが、
注意
歌の歌詞
有名な映画やアニメ
マンガや小説
ネットにある台本
からの引用です。
決してダメだという訳ではありませんが、多くの応募者の中に同じ内容になってしまう恐れがあります。特によくあるのが有名な映画やアニメのセリフの引用です。それだと、あなたの声そのものを判断するよりも、元々の俳優さんや声優さんとの優劣を比べられてしまう可能性があるのでやめておいた方が無難です。
また、ネットでは練習用の台本が公開されていますが、それをそのままセリフとして使うのはやめておきましょう。
おそらく審査員が聞いたら、
「どこかで聞いたことがあるなぁ‥」
という印象を持ちかねません。
それでは好印象を与えるのは難しいので、ネットの台本はあくまで参考までにしておき、先に挙げたキャラクターをうまく使い、聞き手が最後を知りたくなるような物語を考えてみましょう。
考え方の例として、
例
①‥まずは話の中心となるキャラクターがどんな感情表現(明るく元気、冷静で落ち着いている、など)をするかを決める。
↓
②‥①のキャラクターとは反対の感情表現をする、または年齢が離れたキャラクターを登場させる
↓
③‥①、②とも違う感情表現や年齢のキャラクターを登場させる
このように一人の中心になるキャラクターの設定を決めれば、その周囲の人物やシチュエーションも決めやすくなるでしょう。
中心になるキャラクターですが、自分の地声の印象に近いキャラクターを選ぶ、のがおすすめです。そうすることで、
メリット
- 自分を話の中心の置く感覚になれるので、感情移入がしやすい
- 審査員が地声とそれ以外の声を比較しやすくなる
というメリットがあります。
オリジナリティを出す為には、出来れば自身の体験を元に一から作ることができればいいですがそれも中々難しいでしょう。なので、ネットにある台本などを元にして、登場人物やセリフなどを自身の体験したものに置き換えてみてはどうでしょうか。
実際に体験したことなら感情表現もしやすくなるし、「物語性」や「オリジナリティ」も出しやすいでしょう。
数多くの応募者のボイスサンプルを聞かなくてはいけない審査員にとって、同じような内容を何度も聞くことは苦痛に感じるものでしょう。その中で、「あなたにしか作れない物語」を聞かせることができれば審査員にとっては、
「初めて聞く話だな。どんな結末になるんだろう。」
と興味を持って、最後まで聞こうという気持ちになるのではないでしょうか。そう思わせることができれば、多くの応募者に中であなたが選ばれる可能性はグッと高くなることでしょう。
セリフの読み方は何を意識すればいいの?
声優は声の役者です。ただ明るく元気な声だけを出せればいい訳ではありません。
ポイント
- 喜怒哀楽を意識する
- アクセントを徹底する
- キャラクターの切り替えをスムーズに行う
これらのポイントはきちんと意識できていないといけません。ここからは、それぞれのポイントについて説明していきます。
喜怒哀楽を意識する
例えば、複数のキャラクターが登場していても、全員が元気のいい声ばかり出していたら物語として面白みのないものになってしまい、あなたの評価が高くなることはないでしょう。セリフを読むときは、
- 嬉しいことがあって喜んでいる人
- イライラすることがあって怒っている人
- 予期せぬ不幸があって哀しんでいる人
- 好きなことをして楽しんでいる人
など、喜怒哀楽を意識して、これらの感情をキャラクターやシチュエーションごとに合うように声で表現することが大事です。
ボイスサンプルのセリフを読む時は、これらの感情が審査員が聞いていてギャップを感じるぐらい、はっきりと表現されていることを確認しましょう。
アクセントを徹底する
声量や滑舌などは言うまでもないでしょうが、声優にとってアクセントの徹底はそれらと同等かそれ以上に極めて重要な課題です。
ポイント
標準語を完璧に話せない声優は必要ない
と業界で言われるほど大事なことです。このことが声優養成所、事務所が東京に集中している理由の一つではないでしょうか。
もちろん、地方の方言で話すキャラクターもたくさんいます。あなたの住んでいる地域の方言と一致していれば大きな武器になりますが、それでも標準語が完璧に話せることが大前提です。
自分が標準語を話せているかは、
- 録音して確認する
- 周囲の人に聞いてもらい違和感がないか確認してもらう
など徹底的に練習しましょう。
キャラクターの切り替えをスムーズに行う
短い時間の中で様々な表現のキャラクターが出てくることから、セリフの合間ごとでの切り替えは徹底しましょう。
ポイント
- 合間の時間は、2~4秒ぐらいで行う
- 1番目と2番目のキャラクターの切り替えが特に重要
は特に意識しましょう。
1番目と2番目のキャラクターの切り替えが上手くできれば、審査員の印象は一気に良くなります。納得がいくまで練習しましょう。
録音するための機器、環境はどうすればいいの?
セリフの構成や内容、読み方の練習などが出来たら、次は実際に録音です。
すでに養成所などに所属している人なら、所内のスタジオを利用することもできるでしょうが、ここではそうではない人のために録音する時に知っておいた方がいいことを説明していきます。
自宅で録音する
自宅で録音できる機材や環境があれば、練習はもちろん本番の録音も自分の都合で何度も録り直せるメリットがあります。
パソコンやオーディオインターフェースなどの専用機材を使用するのもいいですが、養成所のオーディションならスマホの録音アプリでも十分です。それでもアプリによって録音できる音質が違いがある、など注意した方がいい点があります。
ここではおすすめのスマホの録音アプリを紹介します。
おすすめスマホの録音アプリ
- 「PCM録音」(iPhone、Android)
※無料版の「PCM録音 Lite」と有料版の「PCM録音 Pro」がありますが、機能に大きな差はないので無料版でも問題ありません。
「リニアPCM方式」と呼ばれる音楽データ方式で録音できるアプリです。iPhone、Androidのどちらでもダウンロード可能です。
一般的な音楽や録音(MP3など)だと圧縮加工されることで音質が劣化する場合がありますが、こちらの方式だと圧縮加工がされないため、劣化することがないありのままの音が録音されます。
そのため、あなたの声をありのままの状態で審査員に届けることができます。
アプリの詳細や使用方法は、こちらの参考HPをご覧ください。
スマホ用の外付けマイクを使用する
アプリとスマホだけでもICレコーダー並みの音質で録音ができますが、さらに音質にこだわるならスマホ用マイクが販売されていますので、そちらも併せて使うことでより良質な音になります。
おすすめはスマホで使用できるコンデンサーマイクです。声優志望の皆さんならすでにご存じかもしれませんが、コンデンサーマイクとは通常のマイク(ダイナミックマイク)よりも高音質に音を拾う事が出来るので、プロミュージシャンのレコーディングなどでも多く使われるマイクです。
ただ、スマホの外付けマイクに関して、
注意
- マイクによっては使用しているスマホで録音ができない
- iPhoneに比べてAndroidで使用できるものは少ない
という注意点があります。
Amazonなどで調べてみると、2000円くらいでも購入できるスマホ用マイクがありますが、イヤホンジャックで接続するタイプの物も多いのです。最近のスマホはイヤホンジャックがないタイプが主流になってきているので、そのままだと使用することができない場合が多いです。
そうなると変換アダプターを使用すればお手持ちのスマホでも録音できるかもしれませんが、その場合、音質に何かしらの変化があるかもしれません。
イヤホンジャックではなく、充電ケーブルの挿入口に繋げるタイプももちろんありますが、値段は1万円以上するものが多いです。
またiPhoneは比較的マイクの種類も豊富ですが、Androidは品数も少なく、さらにメーカーによって使用できるマイクと使用できないマイクがあります。
よく分からないまま購入してしまうと、「自分のスマホでは使えない。」、「使えても音質が悪かった。」と、無駄な出費になってしまう恐れがあります。
これらのことを自分で調べることができる人はいいですが、大半の人は判断することが難しいと思うので、購入する場合はAmazonなどの通販ではなく大型電器店などに行き店員さんに相談することが一番だと思います。
実際に、店舗で店員さんに声優オーディションのボイスサンプルを作成したいことを伝えて、
ポイント
- 予算内でおすすめのマイクがあるのか
- 購入を考えているマイクが自分のスマホで使用できるか
- 変換アダプターを使用してもちゃんと使用できるか
などを相談してみた方が安心で確実でしょう。
録音できる静かな環境作り
さらに録音時に周りの音が入らないように、
- 周りの生活音がほとんどしなくなる深夜の時間帯に録音
- 布団や毛布などを被って周りの音を遮断する
という手段もあります。もし、費用に余裕があるなら、
- リフレクション・フィルター
- 防音カーテン
- 吸音マット
などの吸音材を使用してみるのもいいでしょう。
レコーディングスタジオで録音する
本格的に録音したい人ならレコーディングスタジオがおすすめです。
メリット
- 車などの周囲の生活音が入らない
- 周囲に気を使わなくてもいい
- 機材を買い揃えなくてもいい
- 良好な音質で録れる
- スタジオの人が編集やノイズ削除のやり方を教えてくれる、もしくはやってくれる
という、たくさんのメリットがあります。そのため、オーディションの応募期間内にはボイスサンプル作成のために、オーディション希望者の予約が殺到するスタジオもあるぐらいです。
ほとんどのスタジオでは、
ポイント
- 60分内に○○円という価格設定
- 60分内に「収録」と「編集」を行う
- 収録時間は30分~40分で行う
- 残り時間は編集作業を行う
というやり方であることが多いようです。
費用に関してはスタジオによって違いますが、60分5000~8000円ぐらいのスタジオが多いです。
それより安いスタジオもあるでしょうが、5000円以上になれば、収録はもちろん、編集、ノイズ削除、必要ならBGM入れまでやってくれるので、それぐらいの価格のスタジオを選んだ方が安心でしょう。
「何度も利用したら費用がかかるし、何だか敷居が高い‥」
と思われる人もいるかもしれません。
確かに一回で納得のいくボイスサンプルが出来るならともかく、何回も利用していたら自宅で録るための費用よりもかかる場合もあるでしょう。
ですが、プロである審査員に認められるようなボイスサンプルを作るためには、こちらもプロが使用する録音機材や環境を整える、という考え方も大事です。
実際にスタジオに行くことができる人や、費用をかけることができる人なら利用しない手はないでしょう。
地域の市民会館や公民館を利用して録音する
自宅やレコーディングスタジオ以外にも、録音するのに適した環境はあります。
私が住む地域は地方(一般的に言えば田舎)都市で、市民会館等の施設のリハーサル室を楽器演奏の練習で利用していたのですが、利用料も時間帯によっては数百円単位で利用出来ていました。具体的に言うと、広さが40畳位の部屋を2時間で500円程度で借りていたのですね。金管アンサンブルをしていた私たちにとって、これほどの格安料金施設は無かったのを覚えています。
音楽ホールの控え室等も案外良い環境になるのですが、演奏会の予定が無い日時によっては一室を借り切ることも可能ではないかと思います。
引用:Yahoo!知恵袋
このように、地域の市民会館のリハーサル室など意外な場所もあります。
もちろん地域によって、
- どこでなら借りることができるのか
- 借りられる時間と料金
- 借りることができるスペース
- どの程度、防音されているのか
などは異なるため、自分で調べなけばいけません。ただ、自宅で周囲や時間に気を使う必要もなく、レコーディングスタジオほどの費用もかからない、という大きなメリットがあるので、ぜひお住いの地域で利用できる場所がないか調べてみましょう。
まとめ
ここまで読んで頂いていかかだったでしょうか。おさらいしますと、
- セリフの構成は、「自己紹介+セリフ」を2分ぐらいの録音時間で納める
- セリフの内容は、「キャラクター設定」を行い「オリジナリティ」と「物語性」のあるものにする
- セリフの読み方は、「喜怒哀楽」をはっきりさせ、「標準語のアクセント」を徹底し、「キャラクターの切り替え」をスムーズに行う
- 自宅で録音するなら機材を揃えることや静かな環境を作る工夫をする
- 本格的に録音したくて費用に余裕があるなら、近場のレコーディングスタジオを積極的に利用した方がいい
となります。
これらの全て実行するのは大半の人には大変でしょうが、逆に言えば実行することができれば他の応募者よりも質のいいボイスサンプルが作成でき、審査員があなたを選ぶ可能性はグッと上がります。
あなたの夢を叶えるために出来ることは全部やる、という気持ちを持って一つずつ取り組んでいきましょう。
人気記事失敗しない人気でおすすめの声優養成所、専門学校3校を紹介