CM「ディズニーオンアイス』や、テレビアニメ『君に届け 2ND SEASON』に出演された森沢芙美(もりさわふみ)さん、
大人気テレビアニメ『ぜんまいざむらい』や『名探偵コナン』に出演された増岡太郎(ますおかたろう)さん、
テレビアニメ『僕のヒーローアカデミア』や『暗殺教室』に出演された岡本信彦(おかもとのぶひこ)さんなど、
実力派声優が多数所属するプロフィット。
設立からまだ20年足らずと比較的若いプロダクションですが、近年急成長を遂げている、今注目の人気声優プロダクションです。
本記事では、そんな気になるプロフィットのオーディション情報、倍率や内容、ひいてはプロフィットの評判まで、詳しくご紹介します。
それでは早速見ていきましょう!
目次
プロフィットってどんな事務所?
東京都の中野区に拠点をおくプロフィットは、声優のマネジメント及び養成を行う総合プロダクションとして、2003年に設立されました。
設立したのは、声優事務所の中でも最大手の一つ「アイムエンタープライズ」にて、敏腕マネージャーとして活躍されていた谷村誠さん。
業界に長く身を置き実績を出してきただけあって、プロフィットを立ち上げてからの活躍も目覚ましく、設立からまだ20年足らずですが人気俳優が次々と生まれています。
(出典:Pro Fit)
養成部門の「プロフィット養成所」は、元々一つのコース(音響監督が直々に指導する1年間のプログラム)しかありませんでしたが、近年その人気ぶりに応えてもう一つ新たにコース(基礎科)が立ち上がり、それを受けて従来のコースは本科という位置付けに。
コース名称 | 本科 | 基礎科 |
内容 | 音響監督から直接指導 | 発声と表現方法の基礎を身につける |
期間 | 1年間 | 1年間 |
初回入所金 |
¥200,000 (基礎科からの選抜の場合は無料) |
¥100,000 |
授業料 |
¥20,000/月 |
¥30,000/月 |
(出典:Pro Fit)
つまり簡単にいうと、プロフィットに入所したい場合は、次の3通りの入り口があるということになりますね。
・基礎科へ申し込み(声優の基本を学びたい人向け)→合格→基礎科へ入所
・本科へ申し込み(現場監督からより実践的な指導を受けたい人向け)→不合格→成績優秀者は基礎科へ入所
・本科へ申し込み(現場監督からより実践的な指導を受けたい人向け)→合格→本科へ入所
また、基礎科を修了した生徒の中から、選抜で本科に進めるという制度も設けているようです。
プロフィットの人気ぶりは衰えることなく、今後ますます注目のプロダクションであると言えますね。
プロフィットのオーディション倍率
2003年の設立以来、急成長を遂げている注目の声優総合プロダクション・プロフィット。
付帯している声優養成機関「プロフィット養成所」に入ることも、ますます難しくなってきているようです。
オーディション倍率を「本科」と「基礎科」に分けて見ていきましょう。
プロフィット「本科」のオーディション倍率
現場で長年見てきた音響監督(ディレクター)から直接指導してもらえるという、なかなか他には無い非常に貴重なコース。
期間は1年間と短期間であり、1クラスの人数が15名以下と少ないことも相まって、毎回非常に中身の濃い実践的なレッスンを積むことが可能。
また、時には講師から直々に仕事のオファーを貰えるチャンスもあるそうです。
さすがは「少数精鋭」をモットーに、600人以上の在校生を150タイトル以上の作品に出演させてきただけある、実力派プロダクションであると言えるでしょう。
そんな本科の倍率は、業界の中でも非常に高いことで知られています。
本科の定員は毎回約15名ですが、そこへ300名近くの応募が集まってくるそうです。
単純計算しても、応募倍率は20倍ほどになりますね。
プロフィット「基礎科」のオーディション倍率
さて、本科のオーディション倍率は分かりましたが、基礎科はどうなのでしょうか。
1クラスの人数は25人と募集要項に記載がありますが、何クラスあるのかは書かれていません。
あくまで推測となってしまいますが、噂によると基礎科の定員は80人とされているようです。
ただし、公式ホームページなどで一般の方向けに募集される枠(一般公募枠)はもっと狭くなります。
というのも、先ほど入所の流れでご説明したように、「本科のオーディションを受け不合格となった者の中で、成績優秀者が優先して基礎科へ入所」となるからなのです。
基礎科の人数枠=(本科オーディションの不合格者の中での成績優秀者)+(公式ホームページなどで一般の方向けに募集される枠)
何名が本科から落選し基礎科入所となるのかは、年によって毎回異なってきますのでなんともいえませんが、一説には「半数ほどが埋まる」との声も。
ですが、年によっては募集枠が全て本科からの方で埋まってしまい、基礎科の一般公募枠が無くなってしまうという場合もあるようです。
年によってそのオーディション倍率が大きく変動することは間違いありませんが、やはり誰でも入れる、と言う訳では無さそうですね。
プロフィットのオーディション内容
本科・基礎科共に高いオーディション倍率を誇るプロフィット。
オーディションの内容は志望するコースによって若干異なり、
・本科:書類選考+面接や朗読
・基礎科:書類選考のみ
となるようです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1次審査:書類選考
どのプロダクションでも共通。一番最初は書類審査での選考です。
プロフィットの基礎科を志望される方は、実質この書類選考で全てが決まることになります。
公式サイトの「募集要項」ページから「申込書」をダウンロードし、下記の必要事項を記入、写真を添付して送付しましょう。
・名前
・生年月日
・性別
・血液型
・スリーサイズ
・希望学科
・住所
・連絡先
・勤務先
・職歴
・自己PR
・保有資格
・志望動機
なお、受験資格はどちらのコースも
中学校卒業見込み以上の方(授業開始時に中学校を卒業している事)
(引用:プロフィット声優養成所)
となっています。
つまり、14歳以上であれば受験できるということですね。
年齢の上限もないようですので、義務教育を卒業した、声優を志望する全ての者に門戸が開かれていることになります。
書類選考のポイントは、何と言っても写真。
もちろん、自己PRや志望動機といった内容も大切です。ですが、全国から何百通と集まる書類全てに細かく目を通さなければならない審査官にとって、その人の個性が伝わる、魅力溢れる写真の方が、何倍も訴求力があるのです。
あまり作り込み過ぎず、自然な笑顔を心がけるとベストです。
少しでも興味のある方は、募集締め切りになってしまわないうちに応募するようにしましょう。
2次審査:面接・台詞・朗読
本科の方は、1次審査である書類選考を突破したら、次は面接となります。
Q. オーディションは集団面接ですか?個人面接ですか?
A. 個人面接になります。やはり一人一人をしっかり見たいという考えから個人面接になりました。当日はマネージャー、講師陣で見させて頂きます。
(引用:プロフィット声優養成所)
書面では伝わらないあなたの魅力を、後悔の無いよう思う存分面接官にアピールしましょう。
伝えるのは、声だけではありません。
声優とはいえ、タレントであることには変わりありませんので、あなたの人柄や性格、演技力など、総合的な面から判断されます。
・どうして声優を志望するのか?
・将来はどのようになっていたいのか?
・なぜプロフィットなのか?
という突っ込んだ質問を受けてもきちんと答えられるように、筋の通った、自分なりの明確な答えを用意しておくようにしましょう。
また、プロフィットは、業界の中でも特に実力者を重視し、即戦力となる人材を求めているプロダクションでもあります。
そのため、台詞や朗読などは前もって練習を重ねておき、当日は自分の実力を100%発揮できるよう、コンディションを整えておくと良いですね。
プロフィットの評判
さて、これまでプロフィットのオーディション情報を見てきました。
少数精鋭ながら人気のあるプロダクションであることがおわかりいただけたかと思いますが、果たして実際の評判はどうなのでしょうか。
プロフィットの良い評判・悪い評判ごとに見ていきましょう。
プロフィットの良い評判
プロフィットのよくある良い評判として、
・仕事をもらえるよう育ててもらえる
・組織体制がしっかりしている
・併設しているスタジオでアフレコのレッスンも受けられる
などがあります。
元々、最大手声優事務所アイムエンタープライズにいたマネージャーが、独立して立ち上げただけあり、設立からそれほど長い時間が経っているわけではありませんが、所属声優は様々な作品に次々と出演を果たされています。
裏を返せば、それほど個の力を伸ばすのが上手いということ。
声優事務所に養成所、アフレコスタジオと、必要なコンテンツは全てプロフィット内に整っていますし、本科に加えて基礎科も設立されました。
声優を志す人にとって、教育体制とサポート体制がしっかりと整った、安心のおける良質な事務所であると言えるでしょう。
また、何かあった時は代表の谷村誠さんと直接連絡を取れるようになっている点も、所属声優にとっては本当に安心ですよね。この点も、プロフィットの信頼を確固たるものに築き上げていると言えます。
プロフィットの悪い評判
充実の環境とサポート体制で人気のプロフィット。
所属タレントの活躍が目覚ましいですが、良い評判だけではありません。
プロフィットの悪い評判としては、
・費用が高い
・アニメ案件に偏っている
などが挙げられます。
費用の面に関して、
確かに金額だけを見てみると、本科の場合は納入金合計が44万となり、かなり費用がかさむように見えますね。
ですが、業界ではこれは普通。
非常に難関であることで有名な「青二塾」は、東京校の場合、年間110万円がかかりますし
(出典:青二塾)
名を知らない者はいないほど有名な「日ナレ」は、週1回のレッスンだと30万、週2回だと46万、週3回だと60万円がかかってきます。
(出典:日ナレ)
他のプロダクションと比べつと、プロフィットははるかに安いことが分かりますね。
また、仕事が偏っているとの評判ですが、事務所にはそれぞれ強み・個性があります。
アニメに強いというのは、それだけで大きな強み。
仕事が来ないよりもあった方がよっぽど良いですし、もしアニメの仕事が本望でなかったとしても、いただいた仕事に一生懸命に取り組むことで、結果的に声優の仕事の幅が広がり、もっと大きな仕事に繋がることは大いにあり得ます。
選り好みをせず、どんな仕事でもそつなくこなせる様になると、多才な声優として業界内における貴重な存在へと近づけるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
プロフィットのオーディション倍率、オーディション内容、評判についてご紹介しました。
<本記事のまとめ>
・プロフィットは、声優のマネジメントから養成まで手がける総合プロダクション
・設立から歴史は浅いが、所属声優の出演作品は150本以上、人数にして600人以上と目覚ましい活躍を見せている
・コースは本科と基礎科がある
・オーディション倍率は、本科が10〜20倍、基礎科は年によって大きく変動する
・オーディション内容は、本科は書類選考と面接・朗読、基礎科は書類選考のみとなっている
・プロフィットの良い評判としては、充実の環境・サポート・教育体制などがある
・プロフィットの悪い評判としては、費用が高い・仕事が偏っているなどがある。ただし、費用は業界の中では決して高くなく、むしろ安い方。仕事が偏っているというのも、事務所の個性であり、むしろ喜ぶべきこと
興味のある方は、最新情報をSNSや公式ホームページなどでチェックし、応募締め切りに間に合うよう準備しておくようにしましょう。